■ 安価な庶民派お惣菜
鮪の水揚げ量が日本イチを誇る静岡県です。清水・焼津といった漁港の傍らには巨大な冷凍倉庫がいくつもあって日々その流通が営まれているわけですが、やはり漁師町ならではの食習慣や県民性もあって鮪の小売り価格は他府県に比してお安いようです。
たまに所用でヨソの県のスーパーに行くことがあり鮮魚コーナーなどを覗いてみますと、その価格の高さに驚くことがあります。高級なクロマグロなどはあまり変わりませんが、庶民派のメバチやキハダそしてビンナガといったものに於きましては静岡の方が2~3割安いという印象を受けます。
お安いと言うことは流通量も多く、また特殊な部位も併売されていることが多いのでしょうね。ハラモ、尾部の輪切り、カマといったものがフツーにスーパーで売られているのも静岡ならではの風景かも知れません。
今回は大きなカマがいくつも入ったパックが廉売されていたので即購入、照焼にして一杯の肴とすることにしました。食べ応えのある身肉の量…を期待しておりましたが、ブ厚い骨などが半分くらい占めておりまして左程でもなかったのは残念でありました。まあそれでも脂の乗った身肉や旨味の強い部位をホジホジ楽しめたのはよかったと思います。
凡そ季節感の無い鮪だけに付け合わせのヤサイには今が旬のアスパラを焼いて添えました。照焼の甘辛タレにも負けない香り、サクっとシャキッとポリっとした食感がたまらなくいい初夏のアスパラです。
相棒はまたまた地酒、由比の神沢川酒造場さん「正雪」であります。レギュラークラスの清酒ですが、このほうがヨケーな香りや雑味もなくキリっと辛口な風合いが鮪の甘辛照焼に真っ向勝負できていいカンジです。なかなかに佳いお酒でこのところ購入頻度が上がってますね、歌川広重による東海道五十三次・由井薩陀峠の浮世絵ラベルも気に入っている理由のひとつです。
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