■ 北海道から「花咲ガニ」のお取り寄せ
先日母上が88回目の誕生日を迎えました。世間一般で言うところの " 米寿 " ってやつですな、親不孝者のバカ息子もいちおーソレナリなお祝いなんぞをしてみたりもするのですが、食い意地の張った道楽者なのでカッコつけてカニをお取り寄せしました。
ええ、夏が旬の花咲ガニ…北海道根室の花咲漁港水揚げのバリバリに新鮮なやつです。いつもカニをお願いする釧路の業者さんは矢鱈に仕入れをせずに厳選したものだけを老練な手腕で茹で上げて発送するので、メールで案内が来た時にスグさま発注しないと手ごろなものはあっと言う間に売り切れとなってしまう人気です。
先月の中旬過ぎに案内メールが届き、母上の誕生日前日に届くなんて都合のいいものがあるのかいな…と半分諦め気味に精査してみれば、う～んあるじゃんあるじゃん！もうソッコーで注文です。お代金？なんとかなるってもんです。
" 朝茹で未冷凍 " というかな～り神経質なスペックは厳然と守られており、北海道釧路から遥か旅をして静岡の哀愁のイナカ町に到着してもクロネコさんによる信頼の安心配送で鮮度は抜群であります。発泡スチロールの梱包を開けた瞬間に素晴らしい北の海の香りが脳髄を直撃してきます。
さてさて早速いただきましょうか。母上は遠慮がちに「こんなリッパなものを」と涙しました…ってのはウソですが、父の転勤で長いこと暮らした釧路の味が楽しめるってことで、本当に嬉しそうな笑顔であります。
サスガに今が旬の花咲ガニです、身肉はビッチリ詰まっていて重く、そしてカニみそ＆内子もたっぷりの特上品でありました。冷しておいた地酒をチビリと含みながらいただくカニみそと内子…あ～シアワセなひとときであります。
そして例によってお楽しみの " 甲羅盛 " の準備に突入するわけですよ。だからと言ってひたすらストイックにカニ殻のムキムキ作業を黙々とジッコーするのみではなく、途中でテキトーに身肉の端っこや崩れた部分をナメたりシャブったりしながらずんずん盛ってゆくわけですね。釧路の思い出話なんぞをしたり、現在の釧路の様子を想像してみたり、冷酒をグビリと飲ったり…まあそのうちに甲羅にはテンコ盛りのカニ脚肉って図式が出来上がるのですな。
冗談はヌキにして顔や手を洗い箸や酒器も取り換えて、完成した " 甲羅盛 " に対峙します。うふ ♪ このあとはもう語る必要はありませんね。
■ 葉月富嶽
やはり盛夏のころは霞みが強くてまともに富士山が見える日は少ないものです
それでも上空に寒気が少しだけ流れ込んだ昨日は美しい雲が拡がり
戻り梅雨でサエなかった日々の鬱憤を晴らしてくれました
暑さが遠のくまでもうひとがんばりです
6:31am, August 07. 2022. @Fujinomiya-City
