■ 細くて小さい情けなさ
先般からニュース報道で承知はしておりましたけれど、今年の秋刀魚は細くて小さいことと云ったら!と嘆きたくなる情けなさであります。まあコレで何百円もするなら完全スルーでありますが、ボンビな不肖エロおやぢにもテの届く価格で店頭に並んでおりましてね、う~んちょっとナニだけど秋刀魚は秋刀魚ですから…と初物にテを出してしまいました。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/artfoods/20220918/20220918162315.jpg)
昔ならジャミ秋刀魚などと呼ばれ干物・佃煮や蒲焼に加工された魚体でも今後の漁獲高が不透明な現状では秋の風物詩・秋刀魚塩焼として楽しまなくてはなりません。ねえ、お願いですから大陸や半島に住む方々はニッポンのEEZ及びその源流域でのサンマ漁を即刻中止していただけませんかねえ…アナタ方にはもっと別の魚種があるでしょうに、ニッポン人庶民の楽しみを奪わないでいただきたい。
都合の宜しいことに、この秋刀魚が初登場する頃になると庭の柚子の実が大きく膨らみ、その塩焼にぴったりな青柚子としてたっぷり果汁を添えることが出来るのですな。ジツに有難い天のお恵みであります。
黄金色に熟した柚子とはまた違った風味、溌溂とした香りが秋刀魚の塩焼を別モノに仕立てます。大根おろしに添えた新潟の「かんずり」もまた佳し、変わらぬお出迎えでいただいた初物であります。
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/artfoods/20220918/20220918162219.jpg)
あぁ美味しいなあ、秋刀魚の塩焼。予想通り身のふっくら感や脂のりは控えめではありますけれど、旬の魚を味わえるのはシアワセなことですね。相棒は新潟長岡のお酒です。新潟のお酒ってスッキリ系(悪く言うとシャビ)な印象を持っておりましたが、この朝日山はしっかりとしたボディーと豊かな香りで見直しました。
日本酒はただ好きってだけでそう深い造詣は持ち合わせておりませんけれど、やはりニッポンの食事にはニッポンのお酒がよく合いますね。もう少し若ければ体系的な知識を学習する意欲も湧いたものでしょうけれど、いまはもうメンドなのでほどほどに楽しむことにしております。
それはそうと秋刀魚ね、あと何回食べられるかな…。