秋刀魚の旬がやってきたけれど

記録的な不漁 しかも小さな魚体

八月には黒潮が流れる北海道・根室や釧路沖をロシアのEEZから南下してくる秋刀魚、今月になると岩手県宮城県沖をさらに南下してゆきます。例年はこのころになるとすっかり肥えて魚体もひとまわり大きく成長しているものですが、今年は記録的な不漁に加え異常に小さな魚体が多いそうです。
原因はいろいろと取り沙汰されてはおりますけれど、概ね中国や台湾そして半島の問題二国が南下を始める前の公海上でゴッソリ獲って行ってしまうのが大きな要因と云われています。

そんな秋刀魚を先日購入してきました。ハシリは価格も高く見送ってはおりましたけれど、このところようやく財布のヒモを緩めてもいいお値段になってきたので「秋の味覚」を堪能しようじゃないか…と。

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やはりこれまでに比べますとかなり細くて小さい魚体です。もちろんニッポン近海漁獲ですから鮮度もよくて美味しいのですけれど、脂乗りはイマイチですしワタの旨味も少ない…といった無念が滲むわけですよ。

近年太平洋の公海上では旬となる時期の二か月も前から外国漁船が活発に操業をしているらしく、ニッポンの近海漁獲は苦境に立たされている…という状況なのであって、各地の漁協から要望を受けた農林水産省は「漁期の制限を撤廃する」というルール変更を余儀なくされているのですな。
水産資源の枯渇といった最悪の事態も予想され、そうした判断を危惧する向きもあるけれど、漁業関係者にとっては明日を生きるための行動を採らざるを得ない…という側面もあって、なかなか一筋縄では解決しにくい問題でもあるのです。

さきほど挙げた減少要因の他にも地球環境の変化もある…という見方もあり原因の安易な断定は出来ませんが、いずれにせよ秋刀魚が秋の味覚というかつての概念は捨てなければならない時代が来ているのかも知れません。

当家の柚子が大きく育ち青柚子としてその果汁をいただける時期になると、それを見越したかのように秋刀魚がやってきていたわけで、これぞ正に「旬の出会い」ってものだったんですけどねえ、とにかく残念なのであります。


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晩夏のオレンジ色


近所の空き地にキバナコスモスが咲き乱れています
花言葉は「野生美 幼い恋心 野性的な美しさ」
なんか全部違ってるように思えますけどね


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キバナコスモス   Carl Zeiss G.Planar 2/45 T*  SONY α7