■ 覚悟はしておりました
一泊二日の検査入院をしました。検査自体はそう大掛かりなものではありませんが、それでも看護師さんが二名病室を訪れ30分以上かかって各種センサーなどをカラダに装着し、その後睡眠時の呼吸についてデータを収集する…というものでした。失敗したなあ、その姿を写真に撮っておけばよかったぜ、まるで制作途中のアンドロイドみたいだったんだけど。
履きやすい靴などを用意してきて下さい、と云うことでしたのでナゴヤ長期出張時に購入した " バナナ柄のスリッパ " を持ってゆきました。なんでこんなハデなものを購入したのかは覚えておりませんが、なんだかとても気に入っていて使わずにとっておいたものです。
それより気にかかってシカタの無かったのは哀愁のイナカ町市立病院で提供される食事ですな、予定では当日の夕食と翌日の朝食です。まあムカシからよく聞くのは「病院のメシってのは美味くないんだよねえ」みたいなご意見でありまして、ソレナリな覚悟をしていたエロおやぢであります。
ただ内臓疾患とかその他の食事制限がかかる疾病とは違い、エロおやぢの場合は特に配慮を必要としないのではないか、無闇なカロリー摂取などをしなければオッケーでしょ…みたいなカンジで、売店での飲食物購入についても特に指導は受けなかったわけです。
そりゃそうだよな、どうせ成人男性の必須カロリー計算に基づいた食事でしょうから、もう絶対に足りないのはメに見えております…ってことで事前に売店でプリンとかチョコレートなどを買い込んでは備え付けの冷蔵庫に備蓄するわけですよ。
夕食は前述の機器装着の前に配膳されました。うっわ～やっぱりね…平素お家でいただく食事の1/3くらいのボリュームかな。米飯160ｇ、鶏肉の生姜焼き、ほうれん草の茶わん蒸し、大根の葛煮… Total=593kcal. 蛋白質=25.5g 脂質=21.0g 炭水化物=70.0g 塩分=2.5g 以上。ゴハンを除き酒の肴になりそうなものばかりじゃん…なんて不埒な思考も脳裏をよぎる薄暮の病室です。
夕食を摂ったあとはカード式有料テレビを見ながらプリンを喰ったりお茶を飲んだりして消灯時刻まで過ごします。各種機器を装着してるとは云うものの、ある程度はカラダの向きなど任意な姿勢が可能だったのは助かりました。
消灯は10時キッカリ、ズバリとテレビなどの電源が落ちます。まだ眠るキブンではないので久しぶりにネットラジオの深夜放送を聞きました。ちょうどオールナイトニッポンに Ado さんデビューの日だったようでしてけっこう楽しく時を過ごしましたが、まあそのうち浅いけれどもいちおー眠りモードに入ったエロおやぢであります。
翌朝は7：30ころに朝食が配膳されました。米飯160ｇ、玉子焼、切り昆布煮物、牛乳、味噌汁（もやし・にら）、甘夏缶詰… Total=645kcal. 蛋白質=24.0g 脂質=22.9g 炭水化物=82.7g 塩分=2.0g 以上。
事前情報から全く期待値が見いだせなかった病院食でありましたけれど、言われているほどダメではなく、まあフツーに美味しくいただきましたよ、ご馳走さまでした。
データ収集も無事に終了したようで、午前９時過ぎには放免となりました。あ～やっぱりシャバの空気はいいなあ…って違うでしょっ！自宅から徒歩15分程度の距離にある市立病院なのでプラプラと散歩がてら帰宅します。
途中でJR身延線の跨線橋をくぐって自宅方面に向かいますが、その壁には地元の高校美術部の生徒さんが描いたアヴァンギャルドな壁画が描かれております。おっと、なかなかいいじゃないか。今の若者たちの感性ってエロおやぢの頃とは全く違うんだけど、それはそれで楽しくて違和感を感じつつ受け入れるのも悪くないと思います。
