■ まるで盛夏のお料理みたいですが
ヅケマグロを添えた山かけに稲荷寿司と冷奴…う~ん、まるで盛夏の頃のような食事ではありませんか。シカタありませんよね、桜が咲き始める少し前から今月はじめにかけてはニッポン全国暑くて暑くてまるで五月下旬並みと云われていたのですから。まあ季節の先取りとするにはかな~り早過ぎではありますけれど、実際とても美味しく感ずるのですからオッケーでしょ。

さてそのマグロですね、一般テキにはビンナガマグロと呼ばれているものです。間違えないでくださいね、ビンチョウマグロって魚はこの世に存在しません、ドコのどいつか知りませんけれど完全な誤読です。炭なんかじゃないんですからビンチョウなんて恥ずかしい読み方は学の無さがバレバレのアホンダラでございますわね~お~っほっほっほ~っ!とセレブみたいな高笑いであります。
ビンナガの由来は胸鰭が鬢(ビン=ヒゲ)のように長いことからその名が付与されたのでして、静岡など一部地域の漁師さんたちは上面から見た姿がトンボの姿にも見えることでトンボマグロと呼んでおります、はい。

近海でも漁獲されるマグロで魚体数も多く資源の枯渇などは今のところ気にしなくてよさそうです。高級ツナ缶の食材としても利用されますが、市場価格がマグロの中では安いのでエロおやぢのような底辺庶民のチカラ強い味方なのですな。
そのままでもあっさりスッキリ系のマグロで美味しいものですが、20~30分間ほどヅケにしておくとより美味しくいただけます。身肉にも締まりとネバリが出てくるので山芋とろろにはサイコーの相性となりますね。こいつを傍らに据えて地酒を一献…もうコレは申し分のない肴であります。