ザ・貧者の焼そば

残り物には福があると云うけれど

例によってスマートフォンをポケットに入れてはプラプラと、歩いて数分の集積場までゴミ出しに出かける朝です。早朝を中心に本格テキなフォト散歩を習慣にしていらっしゃる御方もおられますが、あいにくすっかりズボラに成り下がったエロおやぢの場合はこのところスマートフォン程度の記録ツールしか持ち歩かない日々でありまして、まあ出来ればもう少しマシなものにしたいなあと考え、ポケットに収めても邪魔にならないシステムを画策するのですよ。

ゴミ捨て散歩の収穫

つまりこんな風にタテハチョウの飛来に遭遇したり、ビヨウヤナギなんていうハデな花を路傍に見つけるなど「あ~もうちょっと高精細な画像で記録したかったよね」みたいなことも多々ありまして、このカメラボディーとあのレンズを組み合わせたら…いやレンズはもう少し軽量コンパクトな…なんてシュミレートと妄想をひたすら繰り返す朝なのであります。

さてそんなドッチでもいい趣味のハナシは置いておき、モンダイは昼めしをどうするか…なのであります。いや、冷蔵庫や冷凍庫には数多の食材がストックされておりますけれど、テマヒマかけるのはメンドっちいし、かといってお湯を注ぐだけとか電子レンジでピー(当家のマイクロウェーブオーヴンは近年の製品なのでチンなどと鳴ったりはしません)したりするだけの食事じゃ面白くないし、適度なテマと意味のある手数を要する調理がしたいのであります。ジツにワガママな欲求であることは承知の上であります。

貧者の焼そば   FUJI PHOTO FILM FUJINON 2.2/55(M42)  SONY α7

あらためてストックヤードを探索しますと、富士宮焼そばの麺・キャベツ1/4ケ・茄子の一部・カニカマちゃん20gくらい・中華クラゲ少々…などが発見されました。う~む、これは塩コショウと中華ダシで味付けするシンプルな焼そば…ボンビがヒトに見られないようにそっと隠れて食す料理のようでもあるし、言い換えれば " 残り物には福がある " と自分だけが信じて作る料理を見出すってことですよ。名付けて『ザ・貧者の焼そば』ね。
 
特別に美味いってものではありません。しかしそこそこに旨いしソレナリな幸福感も得られました。福はあったような気もするし、そうだとしてもちょいと影の薄い福だったような印象ですが、まあ世の中には喰うにも困ってる人々がおられる現実を鑑みればヨシとしなくてはなりません。はい、ご馳走様でした、明日はもう少し美味しいとイバれる食事にしましょうね。






水無月の庭風景  オランダカイウ


こんな造形を地上に残すなんて
神様も罪なことをしてくれるものです
可愛いを飛び越し美しさや秀麗さといったものも超越した
永遠の様式美

水無月の庭風景 オランダカイウ   Nikon Ai AF MICRO NIKKOR 2.8/60  SONY α7