■ ようこそ梅雨空
このクッソ暑いのに温かい饂飩かい…ってねえ、これは通過する梅雨前線のために終日雨だった日に撮影したものなのよ。そうでなくっちゃイヤですよねえ、梅雨も明けて湿度でも収まってくれたならアセダラ昼めしも一興なのですけれど、やっぱりこの時期はツルっと冷たい素麺なんぞを…てのが正解であります。
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ストッカーに一把残っていた稲庭饂飩の乾麺です。まあそのうち食すチャンスもあるでしょう…といつものいーかげんかつテキトーな甘々予測で放置しておりましたけれど、想定外の涼しさにその登板が前のめりスライドとなりました、ようこそ梅雨空。
まあこーゆーコトもあるかもね…ってことで哀愁のイナカ町スーパーのお惣菜コーナーで野菜天を購入し冷凍保存してあったのはちょ~先見の明でございましてね、我ながらサエてるじゃん!と自画自賛の某日昼どきなのですな。
あとはキノコやカマボコといった定番に薬味の青ネギを添えれば完成です、呆気ないくらいにスグ出来上がってしまう『稲庭饂飩』でありますが、本場ではこんな食材をトッピングしないんでしょうね。山菜を用いたり焼いた " かしわ肉 " であったり、もう少しシンプルでプリミティヴなスタイルかと想像します。
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それにしても美味いもんだね、やっぱり稲庭饂飩そのものの美味しさがバ~ンと前面に出てきて、あとは引き立て役に徹しているみたい。滑らかな喉ごし、豊かな小麦の風味、絶妙な細さ…「うどん」類の中でナニが一番スキですか?と問われれば、真っ先に「稲庭っ!」と反応するくらいです。
ジツを言いますと、未だ食していない有名うどんがいくつかありましてね、とにかくスキだと断言している稲庭の地位は決して安泰とは言えませんけれど、取り急ぎ初代チャンピオンってカンジで当家の食卓に君臨しております。
■ 水無月の庭風景 桔梗の艶姿と紫陽花の終幕
やっぱり色っぽいよね
ちょいと鯔背な紫の着こなしが
その項に触れてみたくなるいいヲンナ
振り返らなくても構いませんからね
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紫陽花の その水いろの かなしみの 滴るゆふべ 蜩のなく 若山牧水
好きな女性との別離を涙して悲しむ歌なのだそうですが
青い紫陽花の色が溶けてゆくような水滴と
蜩(かなかな)のはかない鳴き声が鮮やかに融合する梅雨のころ
そっと静かに…そしてあるがままに
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