茄子のミートグラタン　パワードタイプ

■ 今のうちに基礎栄養の取得を

市販のレトルト版パスタソースを使い茄子のミートグラタンを食したのは今月の中ほどでありましたが、母上が「またアレ作ってよ」とピッカピカの茄子を購入してきてしまいました。
とても美味しくいただいたお料理でしたから二つ返事でオッケーなのですけれど、全く同じものを作るってのに若干の抵抗を感ずるのは生来がヘソ曲がりであることと同時に、必要もないプライドを保持し続けようとするその損な人生のレールが愛おしいからなのですな。全くバカとしか言いようのないオトコでありますけれど、今更もうどーにもならないわけでして…って脱線ですよ、元へ。
まあそーゆーワケでシンプルではない方向に走らせてみる茄子のグラタンであります。もちろん前回のグラタンはとても美味しくて、茄子やチーズの風味をしっかりと味わえるものでありましたが、今回はそれにプラスして夏のスタミナ確保のため " 今のうちに基礎栄養の取得を！" ってことにも軸足を置いたお料理であります。

茄子のミートグラタン　パワードタイプ　　　LZOS　JUPITER-37A 3.5/135　　SONY α7

例によって茄子はフライパンで一旦軽く加熱火入れしたものを準備します。キャセロールにびっしりと並べたらミートソースをかけておきましょう、大振りにカットしたブリーチーズやボンレスハム、そしてトマトやバジルの葉などを適宜散らし、あとは少量のシュレッドチーズを全体に撒いてやるだけです。しっかりパワーのある食材を茄子と共にたっぷりと、これで大丈夫って思い込みも大切ですからね。
チーズが溶ければオッケーのお料理ですから、焼き過ぎないようにオーヴンの前に立って見張りをしていた方がよいでしょう。とろ～り糸引きがよくクリーミイな風味のチーズがイタリア北部の山岳地帯に誘ってくれるはずです。フレッシュな茄子の美味しさはもちろんですが、ゴロゴロにカットしたボンレスハムの旨味にブリーチーズのファットな風味が覆い被さってきて、このキャセロールひとつで全てが完結しているようでもあります。

ここで大切な必殺ワザをひとつ。今まで紹介することはありませんでしたが、エロおやぢが長年愛用しているオリーブオイルは『サルバーニョ』一択であります。仕上げにこいつをタラ～リかけてやれば「えっ？同じオリーブオイルなのにここまで違う…」となるのは必至でしょう。
クセがないのはもちろんですが、芳醇でまろやかな風味ですからイタリアの有名店も指定銘柄として採用しているくらいです。このままグビっと飲んでしまいたくなる美味しさですよ、もう圧倒テキにお勧めです。
首都圏や主要都市部などでは比較的どこでも入手は可能ですが「密林」ですとかなり高めかな…出来れば成城石井さんなどちょいハイソ系スーパーで探されたほうがよろしいかと思います。なにせ住まいが田舎なものですから従来は遠方のデパ地下などまで出かけたり、輸入元さんに小売りしていただいたり…と苦労して入手しておりましたが、その哀愁のイナカ町に先般オープンした " ＫＯマート " さんにはこの『サルバーニョ』がなんとレギュラー商品として並んでいたので大いに助かっております。