■ アジアン屋台に " ぷちトリップ "
ベトナムでよく食されている『フォー』という料理がとても好きです。元来がコメ喰い民族の私たちにとって相性がよいのでしょうね、サラッといただけてストレスの無い風味は、東南アジアという異国の汁モノであってもどこか遠いところに懐かしさを覚えるような錯覚に陥らせてくれるものです。
本場のベトナムからも輸入されておりますが、国内メーカーさんからもいくつか製造販売されておりましてね、先日見つけては買い求めたものはケンミンさんの商品であります。あ~ジトっと暑い夏でもこんなあっさり鶏ガラスープでいただいて、さわやかなアセをかくのも悪くはないよね…ってことで、ナゴヤ長期出張期間中に外食でいただいたフォーのことを思い出してみたりもするのです。最初のお店はきちんとしたベトナミイのレストランだったけど、二度目のお店ではフォーそのものは極上に美味しいものだったのに接客その他で散々なメに遭ってさあ…なんて、ちょい懐かしい思い出もフラッシュバックしてきます。
そして前回おうちで食したフォーはチキンラーメンみたいな作り方をするインスタント麺で、まあ見た目はベツとしてお味の方がちょっとねぇ…みたいなカンジでしてね、決してマズかったわけではありませんので黒歴史にはなっておりませんけれど、ここはもう一度キホンに立ち返って…てのが今回のアクションであります。
鶏のムネ肉を蒸してスライスし、あとは庭の三つ葉やら茗荷をササッと添えてやれば出来上がりです。あぁやっぱり美味しいねえ、鶏ガラのピュアなおダシが少し疲れている胃袋にシミるぜ、相変わらずつるりと心地よい食感がノドを通過してゆく様がジツにいい。これだけでアジアン屋台に " ぷちトリップ " できるのは有難いことですね。
海外の紀行モノ番組はよく視聴しますけれど、アジアモンスーン地帯に庶民生活の味を求めて彷徨うようなことをしてみたいものだ…といつも思います。もう叶わない夢なのかなあ…欧州だって未だ行ったことのない国もあるし、極東極寒のあの町も昨今の世界情勢ではムリだろうし。夢だけに終わらせたくない…と思いつつ現実はキビシいのよね。