御狩場焼

古のお殿様が好んだお味

" みちのくの小京都 " と呼ばれる秋田県の角館を歩く番組を視ました。武家屋敷や蔵が数多く建ち桜の並木が小京都らしい情緒を保っている落ち着いた風情に、あ~行ってみたい!なんて期待ウズウズとなってしまうエロおやぢなのでありますが、多くの武家や町人がその歴史を形作ってきた街だけに、味噌や醤油といった基礎調味料生産を生業にしている大店が現在も続くのでありまして、郷土料理のお店ではその味噌を使いかつてこの地を治めていたお殿様が好んで食したと伝えられる『御狩場焼』なるものも登場しました。
いや~ん、美味そうじゃないのよ…たっぷり山椒をフィーチャーした味噌ダレでいただく鶏肉ねえ、うんうんコレならスグにマネできそうじゃん♪と早速リスペクト料理を開始するのであります。

御狩場焼   Nippon Kogaku NIKKOR-S Auto 1.4/50  SONY α7

番組のお料理プレートはもっと違った素敵なガロニが添えられておりましたけれど、その翌日に行ったスーパーでは " 地元産枝豆 " に " 地元産トウモロコシ " が山積みされておりましてね、そりゃソレを使わないテはないでしょ…やっぱりヤサイは鮮度が命だもんね…ってことで非常に単純な添えヤサイだけで押し切ってしまうわけです。
みょ~に凝ったものや古い概念に支配されたものよりも、明快な鮮度と調理方法に沿って仕立てられたこれらの方が優れているに決まってますよね、まあ見た目はアレですけれど初夏らしさと云う点に於きましては最強かと信じたいです。
肝心な『御狩場焼』ですが、サッと醤油にくぐらせて焼いた鶏肉に、香り立つ山椒が効いた味噌ですよ、そりゃ美味いに決まってますね。お殿様がお気に入りになっていたと伝えられるのは作り話ではなさそうです。うんうん、これはいい鶏肉料理です。

北秋田 大吟醸 生貯蔵

相棒の日本酒は何でもいいやと思っていたのですが、たまたま立ち寄った酒屋には秋田県のお酒、しかも件の番組と同じ地方で醸される銘酒に出合うなんて思ってもみませんでした。平素の行いには褒められるものは何もないエロおやぢでありますが、こうしたことだけは運の良い道が開かれているようですな。
ふくよかな麹の香りが真っ先に鼻腔をくすぐりますが、爽やかで穏やかな印象とはウラハラに奥深いところに強い芯を持っているようです。秋田のお酒は甘いという話をよく耳にしますがボクは違った印象で、甘いという表現よりも凝縮された旨味とチカラ強さがバックヤードに流れている気がします。特に好きだというタイプではありませんけれど、この料理『御狩場焼』との相性は抜群で、さすが地のもの同士の出会いって感じです、美味しくいただきましたよ。






水無月の庭風景  桔梗乱れ舞い


桔梗さんの開花も終盤に近付いておりまして
ステージはクライマックスのようです
タテにヨコに背中合わせ…と立体的な振り付けは
他のお花にはないランダムさと意外性がウリのようです

水無月の庭風景 桔梗乱れ舞い   Nikon Ai AF MICRO NIKKOR 2.8/60  SONY α7