■ 翌日の「きりたんぽ鍋」
いろいろな鍋料理をいただきますが、昨年からその美味しさにすっかりハマってしまったのが「きりたんぽ鍋」です。言わずと知れた秋田の名物ですよね、本場では比内地鶏なんぞをお使いになるのでしょうけれど、あいにく哀愁のイナカ町ではそんな高級な鶏肉は販売されていないのが現実なのでありまして、なおかつボンビなエロおやぢといたしましてはごくフツーにソコラにある鶏肉を用いて件の鍋をジッコーするのです。
先日岐阜県系大手流通某Ⅴで購入してきた鶏肉パックは鶏もも肉とムネ肉そして鶏つみれ団子の三種がセットになっていると云う真に以って都合の宜しい商品でして、これにテキトーなヤサイと不活性ガス封入パックの " きりたんぽ " を突っ込めばあっという間に「きりたんぽ鍋」の支度が出来るわけです。
この鍋のいい所はその食味の素晴らしさもありますけれど、よく言う " シメ " ね、このシメってやつが不要であることです。昔は " うどん " などが定番でしたが近年は " ラーメン " も流行ってますな、いづれも食事の楽しく美味しいフィナーレを飾ってくれます。ところがこの " きりたんぽ " の場合はそのものが元ゴハンなので黙って放っておけば鍋ツユを吸って半雑炊状態になるわけです。もちろん途中でも食しますが、鍋の旨味がシミシミになった " きりたんぽ " がたまらなくいい感じの " シメ " となってくれるのですよ。
溶けだしたコメのでんぷん質が残ったダシツユにナチュラルなトロミをつけてくれております。なんだかこのままサヨナラするのはもったいない…それに若干のヤサイや鶏肉の破片もツユに残っているし…そうだよ！こいつをベースに雑炊にすればいいんだよ！
かくして翌日の昼食は「きりたんぽ鍋雑炊」と相成るわけです。いやいやいや、美味くて美味くてってのは当たり前でしょ、この雑炊が喰いたくて鍋にするってのは本末転倒な気もしますが、まあソレも悪いことではありません。
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