■ 季節の鍋料理 第二弾は『あんこう鍋』
『とんしゃぶ』『すき焼』などの鍋料理は通年ジッコーいたしますけれど、やはりメインに季節の食材をフィーチャーした鍋料理がぐぐっとココロの面積を占める初冬であります。初回はシンプルな『牡蠣豆腐』でその旬の始まりを堪能しましたけれど、それを追うようにアンコウも魚屋さんの店頭に並ぶようになりました。
今回は自家製の柚子ポン酢醤油でいただきましたが、本当にスゴく迷ったのは味噌仕立ての鍋にするかなのですね。若いころ初めて食した " アンコウの七つ道具 " は浅い俸禄鍋を使った味噌仕立てでありまして、その時の印象があまりにキョーレツで、まあエロおやぢといたしましてはアンコウ=味噌みたいなセットが脳内に刻み込まれているからなのです。
いや水炊きでいただくアンコウも悪くありません。トラフグのように弾力のある身肉とぶりぶりぐにぐにした皮や内臓などたまらないヨロコビであります。そして肝心なアンキモねえ、日本酒の肴としてこいつにトドメを刺されます。
■ そして真打『たらちり』
『あんこう鍋』のコーフンも冷めやらぬその後日、スーパーの鮮魚コーナーで北海道産のタラ切身を見つけました。うんうん、こいつも間もなく旬を迎える食材だよなあ、真打登場か…ってことで、またもや鍋料理のジッコーを決意するのであります。
まるで湯豆腐のようにこうしたシンプルさが基盤の鍋は飽きが来なくてよろしいものです。ひたすらメインの食材の特徴にヤサイの鮮度だけがかかわりを持ってくるお料理でして、お豆腐の美味しさとの両輪で走り抜ける食卓となります。
ついつい様々なものを入れたくなりますが、そこはぐっと堪えてタラと豆腐だけにスポットライトを当てる演出に専念しましょう。今回は水菜と椎茸が黒子のようにその脇役を務めますが、自家製の柚子ポン酢醤油には薬味としてたっぷりの刻み青葱と新潟の " かんずり " でオケはカンペキですね。
あ~美味しい♪ 北の海の香りがするよ。
少し前にいただいたスパークリング清酒に気をよくして、またまた違うメーカーさんのソレをいただいてみました。メーカーさんの謳い文句は「フルーティーな香りとすっきりした甘さ」でしてね、ちょっとリスキーかな~な不安がありましてけれどエイヤであります。
しかし今回はちょっと外したかな、シツコいフルーティーさとベタつく甘さ…次はないでしょう。今どきこーゆーテイストを好むヒトっているのかな、フツーの日本酒にしておけばよかった。