生しらす

二律背反の成果

間もなくやってくる土用丑…言わずと知れたウナギを喰らう日ですね。ベツに鰻の蒲焼じゃなくたっていいのでしょうけれど、栄養面やイメージなどの観点からしてもやっぱりコレだよコレコレってカンジです。
近所の最新スーパーに行ったのは浜名湖産・鹿児島産・中国産の三種類が大きさやスタイルを含めて豊富に取り揃えてあるからなのでして、ワガママなエロおやぢといたしましてはテメーの主義・主張・嗜好・生活環境・経済水準・預金残高・平均月収・地元愛・地域振興・愛国心などを深く鑑みては県内製造浜名湖産を選択するのであります。
 
お~っしコレで土用丑の準備はカンペキだぜい…と思ったのは束の間のことでありまして、隣りのシマではやはり県内某漁港水揚げの『生しらす』が経木のフネに乗せられて…違う!今はそーゆー販売スタイルは滅亡し、発泡スチロールのトレイに吸水シートと共にパックされて並べられるのですよ。
ん~鰻の蒲焼は未だ数日ヨユーがあるけれど『生しらす』は本日限り…しかも滅多に入荷しないピカピカ鮮度の逸品だぜ…残念だけどウナギちゃんには元の場所にお戻りいただき、本日は『生しらす』様を優先にと云うことに変更しましょう。

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帰宅してからその『生しらす』を氷水に晒してサッとしめ、軽くすすいでザルにあげておきます。鮮度がよいのでダラダラせずにピッカピカつんつんしてますね、これは楽しみです。もうこの段階で「今日は勝ったな~」を確信します。ウナギとシラスの二者択一、二律背反の成果は吉と出ました。
生しらす』の氷水晒しは今年の春に他界した知人が何年も前にコッソリ教えてくれたテクニックであります。まるで獲りたてのしらすのようにシャッキリ感が蘇り、生臭みや苦みは陰を潜めてクチの中で泳ぐわけです。イワシの幼魚が持つ甘みや旨味が豊かに拡がり、駿河湾シズマエの幸を存分に享受できるわけですよ。
この下処理を教えてくれた知人の逝去は本当に残念なことでした。気取らない外見とはウラハラに食に関する豊富な知識と経験はジツに楽しく、いつまでも話続けたいと思えるシゴト仲間でありました。
美味しい『生しらす』をいただきながらそんなことを思い出し、ちょっとウルっとしてしまいました。









文月の庭風景  ケロ助の覚醒


何か飛び跳ねる気配がして眺めていると
ケロ助が元気いっぱいに動き回っているではありませんか
お務め帰りで少しコーフンしているようですね
覚醒したケロ助からエネルギーをもらいます

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