おばけパン - artなfoodsのDiary

■ ハロウィンにまつわるエトセトラ

例によって東京渋谷の交差点でただの仮装大会と化したハロウィンの賑わいが今年も見られたようです。元々はケルト民族の秋祭り・収穫祭といった意味合いを持っているこのイベントも、今や都会で暮らすニッポンの若者たちにとっては盛大なコスプレ大会くらいにしか認識を持たれていないようです。
こんなことを申し上げるのナニなのですが、海外では大きな戦争が二か所で起き、若者を含む多くの人命が失われているのに…こんなことしていていいの？って思ったりします。そりゃ賛否両論あるとは理解しておりますし、この日本経済の閉塞感もありますからハケ口も必要とは思いますけれど、なんか納得できないんですよね。

まあそのハナシはベツにして、やはり例年の如くスーパーではハロウィン関連の商品がたくさん並べられておりました。あまり日常生活にカンケーがないので目もくれませんでしたけれど、一昨日向かったご近所スーパーのベーカリーではちょいとメを惹く商品があるではありませんか。
『おばけパン』ですか…とってもユーモラスで楽しいですね、年甲斐もなくカゴに入れてしまうエロおやぢはどう思われたのか…ちょっと気になるところです。ふてぶてしくまた図々しいエロおやぢも、いちおーちょっとは人目ってものを気にかけることだってあるのですよ。

おばけパン　　　Carl Zeiss Jena　Tessar 50mm F2.8 (M42 Zebra)　　SONY α7

昨日の朝食にいただいてみました。ちょうどソフトフランスのような…もっちりとした生地に芳ばしい表皮、適度な弾力もあって非常に美味しいパンです。こんなカタチをしていなければもっと正当な食卓に招き入れられたでしょうに…とは思いますけれど、まあたまにはこうしたアソビ心もあっていいよね。
若者たちよ、たまにはこんな素朴なパンを齧りながら、家で静かにハロウィンを祝うのもいいんじゃないのかね。仲の良いナカマも呼んで世界の平和や我が国の将来について語り合うのも悪くないと思いますけれど。

残念なのは何かを塗っったり挟んだりってのがやりにくい形状でしてね、もうこいつは端から千切ってもりもり喰うしか手立てはないのですな。でも小麦粉の風味もしっかりしているし適度な塩気も含んでいて、ハードなパン好きにも充分に受け入れられる本格派です。こんな『おばけパン』みたいなカタチは来年まで登場しないでしょうけれど、フツーに成形して焼きあげたものがあればぜひ購入したいと思います。