■ 初冬の味覚がやってきた
「R」のつく月になれば牡蠣も旬…とムカシから言われてきましたけれど、OctobeR はとうに過ぎ去り NovembeR に突入してしまいましたね。まあそう焦らずとも牡蠣は逃げませんから大丈夫なのですけれども、やはり早く食べたくてウズウズしておりました。
もちろん「生牡蠣」という至高のいただき方がありますけれど、その前に『かき豆腐』と云う鍋料理で今年の出来の小手調べをするのですな。いろいろな食材を一堂に会して楽しむスタイルもありますが、近年のお気に入りは極力シンプルに…そう、お豆腐と水菜に牡蠣だけの鍋なんてつまらなそうに感じられるかも知れませんが、これがまたジツにいいのですよ…ようやく初冬の味覚がやってきました。
自家製の " 柚子ポン酢醤油 " に新潟 " かんずり " を溶き入れ、薬味の青葱小口切をちゃちゃっと散らせば準備はオッケー、あとはふつふつと静かに煮立ってくるのを待つだけです。
先ずは温まった牡蠣からいただきましょうか、あ~堪らないですね…押し寄せる海の滋味にコトバも出ません。永遠に食べ続けたい。次第に牡蠣の旨味を吸ってゆく豆腐もいただきましょうよ、そしてはりはりと心地よい歯触りの水菜がいいアクセント&クチ直しになります。
やっとこれで牡蠣シーズンがスタートしました。牡蠣フライ、焼牡蠣、蒸し牡蠣、牡蠣のベーコン巻ソテー、牡蠣グラタン、牡蠣雑炊、牡蠣のアヒージョ、牡蠣の時雨煮…あ~どれから攻めますか。ん~ドレでもいいから誰か早く持ってきてくれ。
■ 霜月の庭風景 野鳥 そして陽射しの移ろい
ヒィ~ヒィ~
けたたましく鳴き叫ぶ声
樹間に響く羽音
飛び立つ先を探す目
萬両が色づいてきました
ちょっと前までは青い実だったのにね
ひとつまたひとつと赤を纏ってゆきます
初冬の冷涼な空気が似合う色に
太陽の軌道が高かった頃には出来なかったもの
玄関を出ると目に飛び込んでくる影絵にハッとします
暖かな陽射し
初冬の入口