■ 紅富士
週末に向けて冷え込んでますね
昨日の富嶽上空は好天に恵まれておりましたけれど
西風が強く山頂の冠雪も舞い上がる勢いです
そして日没時はしっかり紅富士となりました
4:39pm, December 21. 2023. @Fujinomiya-City
■ 富士宮焼そば ぷちデラックス版
純イワシの削り節でアップグレード
もうお馴染みの『富士宮焼そば』です。B1グランプリで二度も優勝してから全国にその名は知れ渡り、召し上がったことのある方も多いと思います。
独特な硬い蒸し麺にキャベツの千切り・肉かす・サバイワシのだし粉・ラード・ウスターソース…といったところが構成必須項目でしょうか。特に麺は他には類を見ない硬さがある特殊なものですが、鉄板の上で蒸し焼きにするとフシギなもっちり感と歯応えが生まれ、食すヒトを虜にするようです。ただしヒトによってはその硬さがキライって御方もいらっしゃいましてね、まあヒトそれぞれでやんす。
今回の『富士宮焼そば』はその構成必須項目のひとつである " サバイワシのだし粉 " ですね、こいつをちょっとだけアップグレードしたものに替えていただいてみるものです。
" サバイワシのだし粉 " とは近くの漁港である由比・蒲原で盛んだった削り節の製造工程で出来てしまう粉末状のものでして、いわば余剰品の利用つまりモッタイナイ精神から生まれたものなのですな。それでも削りたての鮮度の高いものは香り旨味ともに素晴らしく、一般的には「魚粉」などの名で流通しているものに近いわけです。魚体のさまざまな部分が粉状になっていますので濃くそして深いお味が身上で、出汁なら非常に強い風味、お浸しや冷や奴にかければチカラ強くそして印象的なお味が生まれます。
これを品の佳い " イワシだけの削り粉 " (しかも頭やワタ部分を除去した高級品)に置き換えてしまうことは『富士宮焼そば』ではない!ということになりかねませんが、まあいわばちょっとだけソフィスティケートされた " ぷちデラックス版 " だと承知していただければ幸いに存じます。ええ、そりゃ旨いんですよ…庶民のお味の『富士宮焼そば』が少しだけ番付が上になったようなカンジですか。ジツはよくジッコーするものでしてね、もうヤメられなくて困っているのです。