■ 雑煮椀
お節料理 2024
元旦の昨日朝は快晴の下に富士山を撮影してひと安心していたものの、夕陽が映える紅富士はどうかな…などと気にかかりはじめた時刻、スマホに不気味なアラーム音!北陸能登でかなり大きな地震があることを知らせてきました。
あまり時を置かずしてこの哀愁のイナカ町にもその波動が伝わってきたのか、震度1程度の揺れを感じました。急ぎテレビを点けると女性の声が現地の方々に津波の到来を知らせるアナウンスをしております、しかも絶叫調で。そんなに怒鳴らなくたって聞こえるよ、危機感は伝わるけどなんだかウルサいな、フツーに落ち着いて喋って欲しい。「慌てないで下さい!」なんて言ってるけど、慌ててるのはオマエだろ…なんて思ってしまいました。
まあそんなドッチでもいい話は置いておき、被害が少しでも小さいことを願っております。
さて本年の「お節料理」です。特にスゴいものなどありません、その殆どがスーパーで買い求めたものですし、エロおやぢが手掛けたのは「鰤の照焼」だけです。あとは母上が「お煮しめ」と「黒豆煮」…テマヒマかかってメンドっちいものは母任せにしているしょーもないバカ息子ですな。
まあそれでもこうして重箱に詰めた「お節料理」を愉しめるのはシアワセなことなのでありまして、戦争や貧困によって今日食べる物にも事欠く人々がたくさんいらっしゃることを考えれば、グッと気持ちが引き締まる正月元旦なのですよ。
そんな中でジツに有難いなあ…と思ったのは『雑煮椀』です。いやコレもべつにどうってことのないごくフツーのお雑煮です。焼いた餅に根菜類、香りと彩りにキヌサヤと柚子、母上が引いてくれた鰹と昆布の出汁がしっかり利いていて心が温まるひと品ですな。
少し疲れた胃袋にシミ入るように満たしてゆく『雑煮椀』、ほんとうにささやかな幸福ではありますけれど、今年はこうしたものを大切に丁寧に…そしてゆとりを以って感じ取れる生活を送りたいと思っております。