" 春キャベツ " で富士宮焼そば

" 春キャベツ " で富士宮焼そば

もう春の兆しが…

B級グルメの祭典「B1グランプリ」でイッキに全国区に躍り出た " 富士宮焼そば " でありますが、もうその名を知らない方はいらっしゃらないでしょう。しかしイザその食材やお味の特徴は?となると…あれ~?みたいなカンジですかね。でも一般的な焼そばとは違ってかなり個性的なお味と食感が多くの方を虜にしているのも確かなようで、本日の駄文日記はそのおさらいも兼ねております。

食材として麺は強く蒸して乾燥気味にしたコシの強い " 蒸し麺 "、" 肉かす " と呼ばれるラード製造の余剰品である豚脂、地元特産の " キャベツ "、サバイワシの魚粉である " だし粉 "、そして味付けは辛口の " ウスターソース "…この辺りが基本的なものです。駄菓子屋でコドモ相手に提供されていた " 富士宮焼そば " はこうしたシンプルなスタイルです。オトナ用にはここに目玉焼が乗ったり、桜海老が加えられたり、豚肉やイカといったお馴染みの食材もオプションで用意されています。

肝心なことはモヤシや玉葱・人参などは絶対に使わないこと、そしてキャベツは一般的なザク切りではなく必ず細切りにしていることなのですね。特にその切り方は " 富士宮焼そば " の風味に深く関り、ザク切りなどにすればもはや " 富士宮焼そば " とは呼べないものになってしまうので注意が必要です。

" 春キャベツ " で富士宮焼そば   Ernst Leitz Elmar 50mm F3.5  SONY α7

昔からこの哀愁のイナカ町はキャベツの栽培が盛んで、安く手に入り保存性のよいヤサイとして普及しておりました。庶民のお味であるソース焼そばの必須食材でもあり、ほんとうに都合の良いものが揃ったものだと感心します。
そんなキャベツは未だ寒いこの時期なのに「春キャベツ」が店頭に並んでおりました、わ~もう春の兆しですか。柔らかく風味も佳いのでいろいろなお料理に使われますが、この " 富士宮焼そば " に使うとまた格別なお味に変身するのですな。少しだけ食感を強調したいのでいつもより幅広にカット、8mm幅ほどのリボン状にして加えます。

あぁ、春ですなあ…柔らかい陽光のように明るいお味が " 富士宮焼そば " をひときわ活き活きとさせます。因みに添えてある赤いものは紅生姜ではなく。この土地で昔から食べられてきた「ミカちゃん」という生姜の赤紫蘇漬であります。えへへ、これがあるとまたひと味違うんですよねぇ。好きなヒトはおにぎりの具にしたりするみたいですよ。
 
 

 
 
 
 

睦月の庭風景  水仙と梅


先日の水仙とはまた違う場所のものも咲き始めました
たくさん花芽も抱えていますね
咲き出しの厳冬期
少しだけ寂しさも忘れる

睦月の庭風景 水仙   Nikon Ai-S Micro-NIKKOR 55mm F2.8  SONY α7

 
 


梅も開花が進みました
二分咲…といったところでしょうか
眩しい光の中で
そろそろメジロも飛来する予感

睦月の庭風景 梅は二分咲   ASAHI OPT. PENTAX-110 18mm F2.8  SONY NEX-7