■ ごちそう湯豆腐
はんなりと心優しく
いつも " 湯豆腐 " と云えば、出し昆布を入れた湯でお豆腐を温めて食すだけのシンプルなスタイルですが、たまには楚々とした具材と共に鍋に泳がせ、はんなりと心優しいお味のお料理とする場合もあります。" 湯豆腐 " 以上 " 鍋 " 未満…といったところでしょうか。
柚子ポン酢醤油でいただくのも佳きものではありますけれど、器に取ってカツヲ節と生醤油そして七味唐辛子をパパっと振っていただくのもまた雑念の排除されたお味で、飽きることなく美味しさが持続してゆきます。
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あぁ本当に安寧のお味ですね…しみじみとした優しさと安らかさに満ち、争いごとや不要な心配事の無い暮らしのように思えてくる『ごちそう湯豆腐』、人生もこうだったらいいのに…とついつい叶わぬ望みを抱いてしまったりしますけれど、なかなか思ったようには上手くゆかないものです。
まあエロおやぢの人生なんてそんなもんさ…と盃の日本酒をグビリと含みつつ半分諦めてはおりますが、そんな時に聞こえてくるのが六角精児さんが歌うあの曲「負けたんじゃない 逃げるんじゃないさ ほんの少し弱くなっただけ」と云う歌詞なのです。なんだかとても心にシミる言い訳ですよね。
■ 蒼天富嶽
花の便りもあちこちから届く昨今ですが
富嶽にはまだまだ遠い春のようです
強い西風が雲を巻き上げ
いっそう深みを増してゆく蒼天とのコントラスト
10:02am, March 09. 2024. @Fujinomiya-City
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