鳥カレー南蛮蕎麦

鳥カレー南蛮蕎麦

S&Bカレー赤缶で作る老舗の味

暦の上では今月10日が入梅となっておりますが、気象予報では中旬ごろになるのではないか…という見方が概ねのところです。ちょいとムシっとした日もありますしそろそろ冷たい麺類をツツっと啜る昼ゴハンにも魅力を感じ始めますが、不安定な気象のためか小寒い日もあって、そんな日はやはり温かな " カレー南蛮蕎麦 " なんてものも食してみたくなるわけです。
そして巷のスーパーには既にスイカも並んでおりましてね、あ~食べたい食べたいと思うのですけれど、未だちょっとお高いわけですよ残念なことに。もう少しのガマンですね、それこそ梅雨入りすれば落ち着いたお値段になるのは間違いないので、それまでは台湾パイナップルの爽やかな酸味と甘みで凌ぐことに致しましょうか。

台湾パイナップル

さて " カレー南蛮蕎麦 " ですよ。
お蕎麦屋さんに入ると鰹出汁とお醤油の素晴らしい香りや鼻腔をくすぐる天ぷらの香りなどが混然一体となってノックアウト寸前に陥るわけですけれど、そこにある意味異質な香りが乱入していることがありますよね。そう、あのカレーの薫りです。元々は和食の領域ではなかったあのスパイスをいつのころからかニッポンの料理人たちがクロスオゥヴァーさせるようになりまして、今やすっかり国民食テキな存在になっております。いったい誰が考えたんでしょうねえ、蕎麦や饂飩のツユにカレー粉を入れるなんて暴挙を。しかしこれがまたそのコペルニクス的転回によってニッポンの伝統麺類に新たなステージを与えてしまったわけですよ、ある種のドラッグのように私たちの心を捉えて離さないわけですね。

鳥カレー南蛮蕎麦   FUJI PHOTO FILM FUJINON 55mm F1.8 (M42)  SONY α7

もちろん老舗と呼ばれるお店の料理人さんたちもこぞってその方程式を採用しました。ただし老舗だからと云って特別なことをするわけではありません、いつもの出汁に一番入手しやすい業務用S&Bカレー粉赤缶のパウダーを小さじ一杯加え、水溶き片栗粉でトロミをつけてやるだけなのです。たったそれだけであの素晴らしい香りがキラキラと放出されるカレーつゆが出来上がってしまうなんて俄かには信じられませんが、本当にコレだけなんですね。もちろん老舗のお味の根本は元の出汁ツユの方にあるわけでして、トーシローが一朝一夕にマネできるものではありませんけれど、それでも市販の濃縮麺つゆを使ってもソレに近いお味が再現できるところは嬉しいじゃありませんか。
そうそう、鶏肉はその麺つゆで煮る前に強火で軽く炙って焼目をつけてからにすると「どちらのお店から出前を取り寄せられましたか?」みたいな感想を頂戴できるようになります。



 
 
 
 

ご近所ぷらぷら


確か昨年もこのビヨウヤナギをスマホで撮影していたと思います
同じ場所にちゃんと出てくる…
もうすっかり定着しているようですね
鮮やかな黄色は今にも雨が降りそうな空の下でも存在感を放っています

ご近所ぷらぷら ビヨウヤナギ   Olympus PEN-F F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8  SONY NEX-7

 
 


すぐ近くに紫陽花の株もあります
当家のものより早く仕掛けていたようで
すっかり開いて今が見頃なのかな
梅雨を呼び込むようなブルーが美しいですね

ご近所ぷらぷら ブルーの紫陽花   Olympus PEN-F F.Zuiko Auto-S 38mm F1.8  SONY NEX-7