■ チキンソテーと『ケソフレスコ』
地元チーズ愛の新局面
畜産業の盛んな朝霧高原を有する哀愁のイナカ町ですから、乳製品にも優秀なものがたくさんあります。一昨年あたりからぐいぐいと頭角を現している某工房など、国内のコンテストでも輝かしい成績を収めメディアにもよく登場するものもあって、あぁ早く購入して味わってみたいものだよなあ…と思っていた矢先、県内民放の夕方の情報番組でこれまで聞いたことのない工房の製品が紹介されておりました。
その名も「ガルシアチーズ工房」、ペルー人の兄弟が清水の三保で工房を営んでおられます。えぇっ?旧清水市はエロおやぢのホームタウンだけど、次郎長親分所縁の清水港のある三保って畜産と全然カンケーないじゃん…なのに、とにかくソコでクラフトビールとチーズの製造を始めてしまったペルー人たちなのね。ただ大好きなビールの件はまた別の機会にしたいと思います、取り急ぎチーズのお話を。
そんなスペシャルなチーズを近所の " KOマートfine " さんで扱っていることを先日知りました。何種類かのチーズが用意されておりましたけれど、その中でバイヤーさんが特に薦めているものは『ケソフレスコ』という聞いたことのない名称のチーズです。
どうやら早朝に朝霧高原まで生乳を買い付けに向い、24時間という短時間で仕上げるものらしく、ブラジルやペルーでは一般的なチーズらしいのです。なるほど、どうりでヨーロッパ系のものとは違うナマエが付与されているのですな。因みにケソフレスコ(QueijioFresco)とはフレッシュなチーズという意味らしいですよ。
ガルシア兄弟さんやバイヤーさんのお勧めに従って表面を焼いてみました。カチョカバッロやカマンベールのようにもっとダラっと拡がるのかと思いきや、加熱して温度が上昇してもその形状は崩れません。カットしたそのままのカタチで焼き色だけがついてゆくのです。
それもそのはず、ケソフレスコは通常のフレッシュチーズに比べて水分が非常に少なく、こうした食べ方が適しているようなのです。もちろんそのままでもソフトで美味しくいただけますが、加熱してより柔軟になることによってミルク感が増し、程よい塩分がそこに組み合わされる食材の旨味を引き出すようになるわけです。
いや~美味いですねえ、今回のチキンソテーに於いてはイタリアンなどでいただくチーズ焼とはまた違った美味しさがあって、豊潤なミルクの風味とチキンの旨味が合わさった新しい世界です。食感もヨーロッパのチーズにはないものがあって、しっかりとした反発力がジツに愉しく素晴らしいのです。
へえ~チーズってヨーロッパがリードしている食品とばかり思っておりましたが、南米のチーズ文化もたいしたものです。そして地元チーズ愛の新局面がここにあったわけですよ、なんだかねぇまたまたいけないものを知ってしまったエロおやぢでしてね、この先困ったことになりそうな予感がします。
◆ガルシアチーズ工房( GARCIA BREWING & GARCIA CHEESE)
https://garciajf.thebase.in/
静岡県静岡市清水区三保 954-4
TEL=054-340-1025
■ 皐月の庭風景 二種の薔薇
薔薇の季節らしく大きく開いた黄薔薇
いくつもスタンバイしている花蕾も
その後ろから恥ずかしそうにカオをのぞかせています
親の後ろに隠れてはにかむコドモのように
もう満開と言って差支えないでしょう
石垣に枝垂れるヘリオスパープルの蔓薔薇
気を付けていないと新枝をどんどん伸ばしてしまうので
見回りに剪定鋏は欠かせません