からしとうふ

からしとうふ

岐阜の夏の風物詩なんですって...

「冷奴」は暑い寒いを問わず通年食するお料理でして、先日もいつもの山梨県系スーパー某OGで豆腐コーナーを物色してはそのヤッコ豆腐を見繕っていると、なにやら見慣れない商品を見つけてしまいました。
ほお~商品キャッチコピーには " 岐阜の夏の風物詩 " と謳ってあるではありませんか、地豆腐の名物のようです。

ギトー食品さんの「からしとうふ」

フツー「冷奴」と云えばカツヲ節や刻みネギなどを載せ、お醤油をタラ~リしてはいただくものですが、この名物商品はそのお豆腐の中心部に和カラシを仕込んであるという、ちょっとだけ変わったスタイルなのです。
そう云えば大学の学食で食べた「冷奴」はお豆腐の入っている小鉢にカラシが添えてあって、それまでそうした食べ方を経験したことのなかったボクは少なからぬ衝撃を覚えたものです。まあ怪訝なキモチで食してみれば、これがまたなかなかに美味しくて、以来自宅で食す時もその方程式を利用することがよくありました…てか、今は主流になりつつありますよ。

『からしとうふ』とその相棒たち   MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2  SONY α7

まあ特に変わったことをする必要はありません、パックから出して器に鎮座させてはお醤油などをかけていただくのみであります。
先ず何もかけずにいただいてみますが、ごく当たり前にすごく美味しいお豆腐の風味、そしてピンと辛い和カラシの風味がツンと攻めあがってきます。おぉ~いいじゃないか、確かに特別なものはないけれど、お豆腐の中から和カラシがトロっと顔を見せてくれるこの小劇場は、小さな幸福感と云いましょうか、脂がのり始めた中堅役者さんたちの真摯な演技を見せていただくようで、ジツに心地よいわけです。シツコいようだけどいいねえ、旨いじゃないか。

「からしとうふ」の断面   MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2  SONY α7

そりゃね、カラシくらいテメーで添えればいいじゃん…といったご意見もあるでしょう、いくらなんでもズボラ系っぽくて、わざわざこいつをチョイスする意味はドコにあるんだい?って発言も聞こえてきそうです。
しかし世の中ってのはそーゆーもんじゃないんだよ、この当たり前みたいなコンビネーションが予め一体化しているところに、ニッポン人のサービス精神やもてなしの心そして美食への探求心が凝縮されていて、それがまた嬉しいことなんだな。
ご存知ですか?ニッポンでは既に当たり前になっている「チーズ in ハンバーグ」ね、アレって我が国独自のお料理なんですよ、ドイツにに行ってもアメリカに於いてもイギリスやフランスにもない傑作料理なんです。この『からしとうふ』も同じ感覚ですね、いただきながらそんなことまで考えが及んでしまいました。
 
 

 
 
 
 

葉月の庭風景  孤独なハグロトンボ


いつもペアで飛び回っていたハグロトンボですが
先日その片割が亡骸となっているのを見つけてしまいました
あら~可哀想ねえ…残されたほうも
孤独なシングルになってもまだここにとどまっている姿には哀愁を感じます

葉月の庭風景 孤独なハグロトンボ   Nikon AF-S NIKKOR 70-300mm F4.5-5.6G ED VR  NIkon D300