母が珍しく「ステーキが食べたい」と表明したので、ボクは素直にお買い物に同行した。
金曜日のジャスコは土日商戦に向けて店内はあちこちに特設売り場を準備している。お目当てのステーキ肉もその一角にあり、ポーション・カットが数多く並べられピンキリの品揃えだ。
当家としては質素な中にも若干の華を・・・ということで2Pで¥980の豪州産ビーフヒレを購入した。
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品質が格段に向上したとはいえ、国内肥育の牛肉に比べ豪州ビーフは淡白だ。特に(レギュラークラスの)ヒレに関してはこの傾向は顕著で、何らかのヘルプをしてあげないとオーストラリア牧畜従事者に申し訳ないことになるのだ。
そこで救いの手を差し伸べるのは、岩手県の某有名牧場で製造された国産豚肉ベーコンだ。こいつを豪州野郎に巻きつけ、タコ糸でグルグルと縛り上げる。ローソクは必要ない・・・。
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凝ったソースはやめた。潔く岩塩と胡椒のみで調味する。
この時とばかりに一年も待って届けられた鋳鉄製フライパンがその匠のワザを披露する。素晴らしい焼き具合だ!
もうここまで書けばコメントの必要は無いだろう。フレンチ・ワインはあっという間に空になり、タコのカルパッチョ風は「アタシも少しはホメてよぉ〜」と泣きが入っていた。
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シャトー・ド・ローバレド
ACボルドー2003 赤FB
口に含んだ瞬間にナッツや熟したフルーツの香りが広大に拡がる、そんなイメージのこのワインはやや紫がかった深紅の色調です。
なめらかな酸味と渋みが穏やかな熟成を物語っていますが、おとなしいだけでなくしっかりと自己主張する部分もあり、ヒレ肉のテーキには最適なワインでした。
カベルネ・ソーヴィニョン70%・メルロー30%とあまり見ない配合比率を興味深く思います。
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