いかのポッポ焼


 勝手に使用禁止語句だナンだと決め他人に強制しておきながら、自らその掟を破るというのもいかがなものか…とは思うが「いつかはこの日がやってくる」とイカにも正論風な言い訳を考えながら調理をした。
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 醤油・酒・味醂をテキトーに混ぜた調味液にツボを抜いたスルメイカをさっとくぐらせる。
 色や香りとほんの少しの塩分を補うためにするコトなので、あまり長時間漬けたりしない方がイカの旨さを生かせると思う。


 ボディーに浅く切り目をつけておくのもお忘れなく。
 短時間で火が通るのでイカが硬くならず、また食べやすい。
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 冷蔵庫のスミで卑屈になっていたシシトウに救いの手を差し伸べた。ゴマ油でさっと炒めたあとにネリネリした甘味噌を絡めて出来上がるが、この調理工程より甘味噌造りの方がひと手間だ。
 岡崎の八丁味噌にフツーの白味噌を少々混ぜる。味噌に同量の三温糖を加え煉るのだが、酒や水などで適当な柔らかさにしないとアトで素材に絡みにくくて困るのだ。
 今日は焼イカに添えて食べるつもりなので味噌にはおろし生姜や一味唐辛子も加えたが、この辺りは好みでよいだろう。
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 イカには下味がついているのでもちろんそのままでも旨い。が、シシトウの甘辛味噌炒めを一緒に口に運べば、さらなる飛躍が待っている。
 「これ、青唐辛子でやってもイケるかも」
魚系だけでなく肉料理にも応用できそうな予感が…ムフフ、炭火焼突入の楽しみがまた一つ加わった。
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ガルモン
ACボルドー2005 白MD


淡い緑色がドライな印象を際立てているが
ラ・フランスの香りやアンズの甘いブーケも感じさせる
酸味がもう少し欲しいと思うのは欲をかき過ぎだ
コレくらいの抑制が食の暴走を食い止めるのにちょうどよいのかも知れない
あくまでも控え目な姿勢で料理に出しゃばらず魚介の旨味の引き立て役に徹する
中辛口の日本酒にも通ずるしつけの良さが好印象

  




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「こんなにヤセちゃいました」

CONTAX i4R Tessar T*6.5mm F2.8


「ルーフ造形の妙」

TAMRON A16 / Nikon D40


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