ベーコンのパスタとチーズのサラダ  

 止むごと無き理由で二晩続けてイタリアンな料理となってしまった。冷蔵庫の中には先日のベーコンが寂しげに転がっていたが、ホカの料理に使うにはちょっと苦しい分量でハタと考え込むコトに。



 香りの良いベーコンなだけにソレを生かした料理にしたい…そんな想いからやや厚めにスライスしてフライパンでソテーする。一旦取り出すが脂はそのままに鷹の爪とにんにくのスライスを加え、そっと香りを引き出してやる。
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 茹で上がったパスタを投入して軽く塩で味を調える。ベーコンの塩分を無視するとアトでビールの量が増えてしまうのでここはシンチョーにコトを進めたい。
先ほど取り出したベーコンを再び加え、暖めるように軽く和えてやれば脂も柔らかくなりより美味しく食べられる。
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 凝ったパスタもそれで旨いものだが、こうしたシンプルなパスタは麺や使用するオイルの質がモロに反映されるので、なるべく良品を選んで調理に取りかかりたい。
蕎麦やうどんと同様で、茹で上げたパスタにオイルと塩を振りかけただけでも充分に美味しい。
調理の過程で使用するオイルはさておき、仕上げに使うオリーブオイルにはとっておきのモノを使うと一段とスバラシさが引き立つ。
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 ところで昨日、ある方からご質問をいただいた。パスタを茹でるときに塩を入れるのは何故か…という素朴な疑問だ。
ズバリのお答えは水の沸点を上げるのが目的である。塩化ナトリウムが水に溶けるコトにより沸騰温度が100℃を若干上回るわけで、乾麺を投入したときに収斂してしまう沸騰状態の回復を補助する役割を担う。
従って塩は沸騰してから加えたほうがよく、最初から入れると沸騰するまで時間を要するコトとなりちっともエコではなくなってしまうのだ。


ちなみに塩の持つミネラル成分などがパスタに付着して旨みなどが加わるコトも事実だが、それよりもソースのデキが食味を大きく左右するファクターであるのは間違いないだろう。