ウニとアサリのパスタ  

期待を込めて作った料理がダメなことはままあるコトだが昨晩は久しぶりの大失敗作、一緒に食べてくれた家族には申し訳ないコトをしてしまった。

 少し前までは粒の小さかったアサリもかなりリッパな姿に成長してきた。昨日スーパーで手にしたものは浜名湖産で甲も高く、中の身がふっくらと旨味を蓄積しているのではないかとの期待が高まる大粒だ。
酒蒸し或いはガーリックを効かせたワイン蒸しなどコイツを美味く料理するテだてはいろいろあるが、せっかくの旨味ダシをムダにすることなく吸収できるボンゴレ・ビアンコは数あるアサリ料理の中でも屈指のヨロコビを与えてくれるものだろう。
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 ソコにウニを乗せて食してしまおう…というなんともゼイタクな趣向でチャレンジしてみた。ウニは冷凍輸入モノではあるが最大クラスの粒のものがあるのでコチラは一安心。
優しい香りのシブレットなどがこんな時に欲しいものだがなにせ田舎である、店頭に並ぶことはまずない。ちょうど葱の端境期なのか細めのアサツキさえなくて、ツイていないトキはこんなもんだろう。
仕方なくワケギを購入したが、脇にあったほうれん草のデキが素晴らしいではないか。「そういえば去年の春もほうれん草入りのボンゴレ・ビアンコを作ったな〜」などと思い出して材料は決まった。

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 ウニがあまり得意ではない奥サマを除き、白ワインベースのウニソースをほんの少々と生ウニをトッピングしたボンゴレ・ビアンコはいかにもどうだとばかりに誇らしげな姿だ。
確かにリッチな味わいと海の幸の旨味が濃縮されたパスタではある。が、いま一つ飛び上がるようなヨロコビがない。因みに…と思い奥サマのプレーンなヤツを横取りして食してみれば「コッチの方がよっぽど美味しいじゃん!」なのである。
大粒でふくらみのある浜名湖アサリの良さが生かされ切っているし、なによりアサリらしい美味しさに満ち溢れている。
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 哀れアサリはウニの濃密攻撃でせん滅し「オレなんかいなくたって…」と半ベソなのだ。
パスタやアサリの量、ウニのトッピング加減などこの料理を完成させるにはまだまだ修行が必要かもしれない。とにかくパッとしない一皿にハンセーしきりの昨晩だった。



今朝の富士山
遠目には白くなったかに見え、一瞬積雪が増えたかと喜んだが
よく見ると何の変りもなく…
昨日とは打って変わって冷たい風が吹きすさぶ富士宮


AF-S VR NIKKOR 70-300mm F4.5-5.6G ED / Nikon D40
2008.02.27. 07:35 @Mannohara-Fujinomiya