みそラーメン  

失敗の許容度が広い献立を選んだ昨日の夕食は“みそラーメン”。味噌ダネやスープから作る必要のない既製品なので、麺を茹で過ぎたりスープの温度が低いなどの基本テキ作業に怠りがなければ、美味しくて当たり前の料理でもある。

 釧路に住んでいた頃よく食べに行った中華料理店のみそラーメンにはチャーシューが入っていなかった。そのかわりどっさり野菜と一緒に豚の挽肉が炒められたものがトッピングされていて、その旨みが比較的あっさりしたスープに旨味とコクをプラスしていたのかなと思う。
炒めるときの油と豚肉の脂が骨太な印象の麺に絡み、氷点下の路を歩いてきたカラダに必要なカロリーを快く補給してくれる合理的な料理でもある。
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 もちろんリッパな叉焼が添えられたラーメンもダイスキだが、ことコレに限ってはぜひ挽肉で…という想いは強いのである。そんなイキサツでモヤシやニラそして人参といったお馴染みさんで構成されたトッピングは、懐かしいアノ味を再現できたコトに満足するに充分だった。
使った製品はCO-OPの宅配で注文した「札幌ラーメン味列伝・達人五人衆」という所謂バラエティー・パックで、その中の孝四郎というお店のラーメンをボクは選んだ。

 北海道のラーメンは独特の個性を持っていて、太くコシのある縮れ麺が使われるコトが多いように思う。黄色味が強いのは何か製造の工程で使用する材料が違うからなのだろうか、この色を見ただけで「あ〜北海道の麺!」と反応してしまうのはあまりにも単純すぎるとは思うが「やはりこの麺でなくては…」と考える料理人さんもいらっしゃるようで、北海道の製麺所から宅配便で取り寄せしている個人店もある。
 以前行った富士市の某ラーメン店で「うまい!麺もフツーじゃないしもしかして…」と感心しきりにカウンターで食べていたトコロに、ちょうど宅配便が届き北海道のメーカーの送り状を見つけナルホドと納得した記憶がある。
富士宮焼きそばと同様、麺の持つアドバンテージは大きいのである。昨晩のようなお買い得セットのラーメンであってもそれさえ押さえてあればソコソコの味で楽しめるものだな〜とちょっと得をしたキモチになった。