■ 港町・釧路の味
生まれは次郎長親分の港町・清水でありますが、ガキのころから18歳までは同じ港町でも北海道の釧路で育ったエロおやぢであります。親が漁業関係者だったと云うわけではなく、父が勤務していた企業の転勤によって北の港町に流れて行ったわけですね。
そんな釧路で慣れ親しんだ食べ物にラーメンがあります。巷では塩は函館、味噌は札幌、醤油は旭川…なる固定概念が定着しておりますけれど、ベツに他の市町村でもジツに美味しいラーメンが存在するのでありまして、釧路もそのひとつであります。どちらかと云えば醤油スープが主体だったような気がしますが、今はどうなんでしょうねえ…しばらく行っていないのですっかりその勢力地図は変貌を遂げているのでしょうな。
そんな釧路で食した「みそラーメン」は " 豚の挽肉を使ったヤサイ炒め " がトッピングされたものが多かった記憶があります。この " 挽肉 " ってところが文字通りミソなのでありまして、ジツにみそスープと親和性が良いと言いましょうか、旨味香りや食感など五感にビビッとアクセスしてくる魅力があるわけです。
今ではやれ厚切りチャーシューだの極太メンマだことの味付け半熟タマゴなんてものがダダ~ンとトッピングされた味噌ラーメンがモテ囃されておりますけれど、エロおやぢにとりましては『みそラーメン』と云えばこのスタイル!
シンプルで美味しいんです。地元の製麺メーカーさんが製造販売しているこの生ラーメンでそんなフンイキを再現してみました。けっこー肉薄してんじゃねえの?みたいに自画自賛の満足ではありますけれど、やっぱり釧路の乾いた寒冷さの中で食してみたいラーメンであります。