中途ハンパな「おでん」

霜月もわずかを残して間もなく師走となる。ソレこそ早朝には霜も降りて冷え込みが強くなってゆくこの季節には“おでん”も恋しくなるものだ。

本当はおでんのタネを専門店に出向いて購入すべきなのではあるが、ナカナカにそーゆー時間も持ち合わせない…などと書くとイカにも忙しそうに思われるが、ただ単にメンドーなだけでCO-OPの「おでん種セット」もネットでポチすれば数日でピンポ〜ンなのだ。
しかしボクとしてウカツだったのはそのセットにコンニャクあるいは糸コンや大根・茹でタマゴといったものが含まれていないというジジツに気付かず、夕食直前まで未開封のままで確認を怠っていたコトなのだなぁ。
考えてもみればアタリマエなのであり、だしつゆにパック封入されているお手軽おでんのクセというべきか「全部入っているのよ♪」テキな思い込みなのであったのだ。
夕方ギリギリまで「今日はおでんだから楽勝…」とヘラヘラしていたボクは冷蔵庫からセットを取り出し愕然とするハメに陥ったのね。正直言ってヤバ…
慌ててタマゴだけは茹で卵にして加えるコトにしたが、大根は蕎麦を喰う為に買ってきた辛味大根しかないし、コンニャクなんて在庫してないもんね…で、もうどーにもならないのである。だいいちボリュームそのものも、どーみても二人前ってカンジでこのままでは食べざかりのお嬢ちゃまからクレーム必至確定なのだ。
え〜い!とにかく増量しかない。ストックの粗挽きウィンナーなど、おでんにして食べられそうなものをテキトーにブチ込んでゴマ化してしまうが、やはり付け焼き刃テキ印象は免れないのよ。
かくしてナニ風とかドコソコグルメみたいなおでんには程遠い“テキトーいーかげん中途ハンパなおでん”になってしまったのだ。まぁソレでもけっこー美味しかったけど…