一日遅れの土用丑『うな重』

今年の一回目の土用丑である19日には諸事情があって鰻を食すコトが出来なかった。まぁいいのだ、夏の土用の間に食べればオッケーなのだから…

古代中国より伝わる自然哲学思想である“五行説”は森羅万象と対峙する人々の暮らしをアシストするために生まれた。大地を形成する土もその要素の一つで、ボクには難しいコトは解らないがとにかく「土を大切にしろ」という事のようだ。
春夏秋冬の各節季に土用があり概ね18日間、十二支を当てはめていくとその間に丑が入る日が二日ある年も出てくるワケだ。今年は“一の丑”が早く来ていたので今月31日も土用丑、コレは“二の丑”と呼ばれている。たいていは7月から8月にまたがって土用丑となるので同月に二度もあるのは珍しいのではないか。
同じ月でしかも後半に集中ではちょっと盛り上がりに欠けてしまうようなカンジで出来れば少し間が空いた方がいいような気もするが、コレは決まりごとなので仕方がないのだ。
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スーパーで購入してきたウナギの蒲焼はもちろん国内産だ。一時は飛ぶ鳥も落とす勢いのあった中国産鰻蒲焼は隅っこで「すみませんすみません…」とでもいうような半ベソ状態で販売価格も下落したままだ。オカゲで国内産ウナギの価格が上昇気味で、土用丑ともなると更に上乗せされたプライスでボンビーのココロも半ベソなのよ。
国内産も鹿児島から愛知まで様々な地域のモノが並んでいたが、やはりどうせ食べるなら信頼の置ける県内産を購入しようではないか…と磐田市福田の蒲焼を購入した。タレもサラリとつけてあり、店頭ではどちらかと云うと白焼に近い状態でり「コイツは美味いぞ♪」とピンときてしまったのね。
当家の厨房で再びしっかりと蒸しあげ、ガス熱源ではあるものの直火で炙ってやった鰻の蒲焼。「もしかしたらヘタな店で食べるより美味しいかも…」な至福の時なのである。



静岡うなぎ漁業協同組合
http://www.tokai.or.jp/maruhai/












盛夏の入口へ…