(117)『博多風焼きラーメン』

初めてテレビ番組でこの“焼きラーメン”なるモノを見た時には(まぁなんて酔狂なもんを考えるヤツもいるもんだ)と思い、てっきり近年考案されたエセB級グルメだとばかり早トチリ&カン違いをしていた。

ところがその後ソレが福岡博多天神でかなり以前から提供されていた屋台料理だと知り「おぉ〜コレも博多パワーのひとつだったのか!」とそのたくましい食文化に感心したものである。
その後大手メーカーの永谷園さんが製品化して一般にグッと知名度が拡がったワケであって、近年はこうした地方独特の文化が発掘・クローズアップされイッキに全国区となるケースも多く、ジツに豊かな時代になったものだとシミジミ思う。
本来は汁で啜って食すラーメンを鉄板で焼いて食すため具材は元々と同じモノだったハズだが、進化というか発展と言うべきかキャベツを入れたりマヨネーズをかけたりして焼そばにだんだん近づいてゆくのにはなんともフクザツな思いも湧きあがってくる。
しかし考えてもみれば単純なウスターソースのみで調味したものより濃厚なとんこつスープが加わったモノのほうが旨味が強くなるのはアタリマエなのであって、フツーの焼そばもこうして作ってみてもよいのではないか…などとアイデアが浮かんでしまったりもするのだな。

お味が単調になりがちな焼そば系カップ麺でこの方程式を各メーカーさんが放っておくハズもなく、新商品開発担当者にしてみればまさに「晴天の霹靂」であったコトだろう。
このカップ焼そばも…う〜む、焼きラーメンか…ちょうど“とんこつ風味のソース味まぜそば”といった体で、いろいろな麺料理のイイトコ盗りみたいなフンイキも無きにしも非ずであるが、実際なかなかに美味いものなのであった。
具やフリカケもシンプル。ハデなシカケはなくても完成度の高い商品だと思う。


サッポロ一番サンヨー食品株式会社)
http://www.sanyofoods.co.jp/




カップ焼そばって久しぶりかも… たまに喰うと美味いよね(笑)
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お寺の石灯篭に落ち葉がユレていた
垂直に立っている物に何で?って思ったらクモの巣だったのね
よく見ると小さな家主がちゃんと落ち葉に同化してハンターとなっている



October 07. 2010. @KitayamaHonmonji-Temple   Original Photo




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Sora



6:41AM, October 16. 2010.