ハクサイが欲しくなったワケは…

毎年神戸の友人Gから特製のポン酢をいただく。今年は神戸サミットに参加出来なかったので、彼は急ぎ宅急便でソレを送ってくれたのであって、そのご厚意に応えるためにも早速楽しもうと云うワケなのだ。

ポン酢といえば鍋、鍋と云えば白菜なのである。が、しかし今年は異常気象のために白菜の作柄がよくないらしくスーパーでは「うっそ〜!」と思わず声を漏らしてしまいたくなる高値が付けられていて、ボンビィなボクにはとてもテ出し出来ないのだな。
なにせタテ四分の一にカットされたモノが¥198などと「テメーふざけんじゃね〜よ!」みたいなプライスでは平素の夕食になど使えたものではない。この苦しい不況の中で庶民のミカタであるヤサイまで見放すなんて神もホトケもあったもんじゃない、毎日のように道祖神さまにテを合わせているのにいったいどーなってるんだ…と泣いてもワメいてもシカタがないのである。
そんなワケで「ウ〜ム…」と黙ったまま考え込んでしまっていたのだが、高原野菜の産地である八ヶ岳山麓で例年行われるイベントではその白菜を生産者が直販していて格安に購入できるのであって、ソレを見過ごすテはないのである。

朝採り新鮮な白菜がひと株¥100、ジャガイモやトマトなどアレコレ一緒に購入してもワンコインで済むのは有難いことなのであって、そのイベントであるカンティフェアにゆく度に彼の地の幸を抱えて帰ってきたものだが、今年はどうしたことか白菜の姿を見ることが全く出来なかった。
最初はいつも出店している辺りに行ってみたのだがナイので結局会場をグルリと一周してしまった。やはりない…
そうか、不作はこんなところまで影響してしまっているのだな、と諦めてベツの場所で探してみることに決めた。清里は山梨と長野の県境にあるのでほんの少し走るだけで野辺山だ。ソコもキャベツ・白菜・レタスといった高原野菜の名産地なのであって、まぁソコまで行けばいーかげんあるでしょ…とメリーマックさんに立ち寄り国道141号線を北上するのであった。
ところが頼みのJA長野八ヶ岳野辺山支所の直売コーナーはまたベツのイベントでヒトが溢れかえっていて白菜の姿など見えないのである。なにやら大音量の音楽と歌が聞こえてきて ♪おヨメに来いよ〜♪ などと唄っているではないか。ありゃ〜、ホンモノの新沼謙治さんが来て歌謡ショーが繰り広げられる“地元の方々のための農業祭”なのであった。局地テキ渋滞と砂ボコリの駐車スペースをやっとの思いでくぐり抜けて行ったボクの苦労はいったいナンだったのか… オマケにその会場で交わされているコトバは中国語ばかりで頗るキブンがよろしくなかった。来場者の半数以上が中国人というフシギな空間なのである。

またしてもシカタがないので少し戻って一般の産直販売所でようやく白菜をひと株テに入れた。やはり新鮮でパリパリ、これなら美味そうだ。お値段も¥200と市価に比べるとアットー的に安い! お店のオバチャンはサービスでシメジをひと袋つけてくれたし、それまでの不運はこれで帳消しだ。
帰宅しての夕食はその白菜をたっぷり入れた湯豆腐にした。ちょうど購入してあった“蒸し牡蛎”も一緒に食した。おぉ〜やはり新鮮なヤサイは美味いのである、香り・甘み・食感…全ての次元が違いジツにやめられない美味しさだ。
ビールも「鍋をする時にでも…」とキッチリとってあったキリン『冬麒麟』でキメてゆくのである。庶民テキな下町劇場といった体ではあるものの、ストレスのないこうした料理は疲れたカラダに嬉しいものだ。
ソレもコレもみなGポン酢のオカゲかな…と感謝の夕食なのであった。




☆ 今年のGポン酢は最初からマイルド! 変化してゆくのも楽しみです(^з^)-☆
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Sora



October 16. 2010. @Kiyosato, Hokuto-City