食材王国・宮城の『伊達焼そば』

過日は秋田県の『横手やきそば』をお試しさせていただき(あ〜ヨソの焼そばってこんなんなのね…)となんとなくなフンイキは判ったが、まだまだ手強い相手はいるに違いない…と思っていたところに宮城県の『伊達やきそば』の登場である。宅配カタログの企画者も少し間を空けて違う地方のB級グルメを掲載するなど巧妙にワナを仕組んではバカエロおやぢが注文するのを手ぐすね引いて待っていたのだな。

まんまとソレに乗せられ注文した商品を眺めながら、その由来をちょっと調べてみた。どうやらこの『伊達焼そば』という料理は新参者らしい、しかも今年登録されたばかりのルーキーなのである。
新参ということは古参もいるわけなのであって、宮城県では従来『石巻焼そば』という地元料理が戦後間もないころから親しまれ普及しているが、B-1グランプリなどによって全国テキに焼そばムーブメントが起きていたにもかかわらず、石巻の諸氏は長い間ソレに動ずることもなくグランプリ参戦はようやく昨年…という状況に業を煮やしてしまったのだろうか、仙台市の東北東30kmほどの位置にある石巻市からさらに30kmほど北上した位置にある登米(とめ)市でこの『伊達焼そば』を立ち上げてしまったところが、そのアセりというか震災復興への意気込みも併せて古参者へのリスペクトを感じる。
使用している麺は『石巻焼そば』と同様に茶色い麺で、製麺工程で二度蒸しすることから見た目にはそのような特徴を持つが、お味と食感的には特別なものはないように思われるのは使用する小麦粉が強力粉ではなく中力粉のせいだろうか。これを“だし汁”とソースで調味し目玉焼きをトッピングするのが『石巻焼そば』であって、この『伊達焼そば』はいったいどんな仕立てにするのかと楽しみにしていたら、なんと細切り根深葱を加えラード入りのソースで調味するだけという超シンプルなスタイルなのであった。ほとんど拍子ヌケである。
食してみての第一印象は(う〜ん、なんだか高級カップ焼そばみたいなカンジねえ)といったもので、食べ進んでもその印象は変わらなかった。家人はあまりの物足りなさからコレにゴハン用のフリカケなんぞをかけてしまったものだからヨケーにカップ焼そばライクなものになってしまい「失敗だった」とボヤいていたくらいだった。ただひとつ学んだことは“焼そば=キャベツ”という既成概念から脱却してネギオンリーというアプローチはなかなかに面白くまた麺やソースの美味しさを引き立てるものだなあと感じたことだ。
そのうち“富士宮やきそば麺”でこれと同じ調理スタイルをとってみようと思っている。そう、かなり美味しいものになるに違いない。


伊達焼そば外装

めんのマルニ(マルニ食品株式会社)
http://02-food.com/


食材王国みやぎ 登米市観光物産協会




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Sora



11:48AM, November 02. 2011.