シブいだろ〜 ってなお惣菜『キンピラゴボウとサトイモ煮』

農民市場に行くとサトイモがゴロゴロ売っていた。中には初めて見聞きする「やはたいも」という名の里芋もあり、ほんのちょっとだけお高いお値段が付けられていて迷った挙句にヤメてフツーの里芋にしてきた。
翌日のテレビ番組でその「やはたいも」が山梨県のブランド里芋だということを知り(やっぱり買ってくればよかった〜)なのであった。なんでも相当美味いらしい、ちっくしょ〜なのである。ま、いいさね…近所だからまた買いに行ってくれば。フツーの里芋だってフツーに美味しいんだからフツーの生活には上等なのである。


そんなワケでシブいお惣菜を作った。シブいと云うのはケチだとかみすぼらしいという意味で使っているのではなく、質素な…地味な…つまりハデハデしいところはないが必要最低限・質実剛健・剛毅木訥・志操堅固といったカンジに清らかでムダのない生活スタイルという意味で使っているのよ。ただこれは景気がよくなって収入が増加してしまったりすると、そんな気風もうち忘れて豪放磊落で放漫なカネ使いとなってたちまち落ちぶれてしまうのだな、困ったエロおやぢである。まあそんな時もまたやってくればいいにゃ〜♪などと夢を見つつ、こうしたお惣菜で苦境をしのぎ再起をココロに秘めてはシブいメシを喰うのである。
しかしキンピラゴボウってのはジツに美味いものだ。今までゴボウはカット後によく水に晒して“アク抜き”なるものをしていたつもりだったが、あの茶色い水の正体は溶け出たポリフェノールであって、アクでもなんでもないらしい。試しに今回は晒さずにキンピラにしてみたら「あれま〜♪」な美味しさなのよ。香りも旨味も非常に強く、白くなるまで晒すなどと云うこれまでの愚行はいったい誰のせいなのか!とだんだん怒りがこみ上げてきてしまった。ボクの貴重な時間と人生・テマヒマを返せ〜!と叫びたい。



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日が暮れるのがすっかり早くなりました…
五時にはもう真っ暗なんですよね



4:07PM, November 04. 2011.