初挑戦!『手造りコンニャク』と三つの料理

コンニャクと云えば群馬県、ナゼか蒟蒻芋の栽培が盛んで年間の生産量は二位の栃木県を圧倒テキに引き離して6万tを超え、全国生産の9割近くを賄っている。

宅配食材のカタログを見ていたらそんな群馬県のファームが『手造りコンニャク』のキットを販売していた。おぉ〜コレはなんだか面白そうではないか! まるでコドモが科学雑誌の付録にメを輝かせるのと同じで、わくわくドキドキしながらポチッと注文してしまったエロおやぢである。
キット…などという名称からもっと大きなハコが届くものと思っていたらティッシュペーパーのボックスより小さいものだったので若干の拍子抜けである、しかし重量はけっこうズシリとしたカンジがあって開封してみると中からは新聞紙に包まれた蒟蒻芋が1コ、そして作り方の説明書と凝固剤(水酸化ナトリウム)の小包がひとつ出てきた。

蒟蒻芋は泥がついたままで、その土もまだしっとりしている。ビニールなどで密封してあるワケでもなく、これは恐らく“新聞紙に包む”という古典テキかつ最も有効な野菜保存方法の賜物だろう。
当家もどちら様からかこの方法を教えていただいて以来すっかり馴染んだやり方で、特に葉モノなどの鮮度キープには抜群の効果があるし、根菜類も信じられないくらい長持ちしてくれる。いつぞやはゴボウをこうして冷蔵庫保管しておいたものをすっかり失念していて、ある時ふと気付いて恐る恐る開封してみるとかなり購入時点に近い状態で驚いたことがあったくらいだ。
しかしこの蒟蒻芋を包んであった新聞紙は日本農業新聞というJA系の農家専門紙なのであって初めて見聞きするものなのであった。世の中にはまだまだ知らないコトもたくさんあるものだが、よく考えてみればそれぞれのギョーカイというか各分野に於いてその情報を日々供与してくれる“業界紙”というものがあって、農業にだってそういったものがあってもフシギではないのよね。

ネットでの情報収集がこれだけ容易になった現在でもやはり印刷物による情報は脳にインプットされる密度が濃いような気がするのはボクがもう既に旧いタイプの人間になってしまった証拠かもしれないが、今さらどーにもならないので上手くミックスして活用しようと思っている。そういうイミでは遠方の友人から送られてくる荷物の中に緩衝材として使われる新聞紙に地方紙や地域スーパーのチラシなどが含まれている時は嬉しくなってつい拡げて読んでしまう。こーゆーナマナマしい情報はネットには絶対に出てこないものなのであって、文化や風習・生活の違いがモロに現れていてジツに面白い。いけない、脱線だ。
キットの蒟蒻芋を洗ったり切ったりフードプロセッサでドロドロにしたり混ぜたりコネたり型流しして固めて切ったり茹でたり…と都合三時間近くを要しただろうか、目出度くコンニャクは出来上がった。思いのほか大量になったので¥498というキット価格はテマヒマ光熱費を除外しても非常にお得だったと言える。

完成したコンニャクは如何にも手造りというフンイキ満載で切り口断面はザラザラとしていてダシの含み・お味の乗りに深く関与してくれそうだ。ただしプロフェッショナルの流儀がここでは適用されていないのであの滑らかに美しく輝く外観はなく、ポーラス状の表面が如何にもトーシロー臭くニブく光っていた。いいじゃん、見た目はドッチだって… 問題は味だよ!と哀しい言い訳で逃げるエロおやぢである。
初日は三種類ほどの料理にしてみた。玉コンのマネゴトをしてみたものは甘辛く濃い味付けで、板コンは手綱にして淡い味付けの土佐まぶし、そして作りたてならではの刺身…初挑戦にしては上手くイキすぎでちょっと怖いくらいね。
一般市販のコンニャクに比べて少し柔らか目だったのは作り方のアヤかな、でもとても美味しい。見た目がアレだったのでもっと舌触りが悪いかと思っていたらソレは杞憂で、絹のようにとまではゆかないがツルツルスベスベと優しい食感が本当に心地よい。それにコンニャクそのもののお味も(あ〜やっぱり芋出身だよな♪)と実感できる香りがあって素晴らしい。苦労した甲斐がある、と云うものだ。
おダシの含みが良かったのも前述した通りであって、クチに含むと美味しいダシがじゅわっとニジミ出てきて一級品のオカズである、コレならば「ゴハンでも酒でも正面からド〜ンとかかって来い!」と大吠えしても許してもらえるだろうなあ。
さて、たっぷり出来上がったコンニャク…次はどんな料理にするか。おでん、味噌田楽、炊き込みゴハン、炒め物…またしてもワクワクするではないか。


財団法人 日本こんにゃく協会
http://www.konnyaku.or.jp/




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今朝は曇天なので昨日の富士山を…
冠雪、ハゲハゲになってしまいましたが
上空には寒気団、今日からまた冷え込むようです



10:52AM, November 20. 2011. @Fujinomiya-City











かぶちゃん
こんなに美味いのに何でみんな自家製しないのか…というと ノ(´д`*)
おはようございます! けっこータイヘンな労力と時間がかかるのね。そのワリに出来上がったものはコンニャクさ(笑) しかもかな〜りビミョーな差しかないのよ…だから味の判んないやつには喰わせたくないのね(´▽`*)アハハ
そんなコトはどーでもよくて、とにかく美味い!に尽きるぜ〜(笑) 今日は大根と茹で玉子を一緒に名古屋風に八丁味噌使ってコンニャクの煮込みを作るよ\(o^∀^o)/



とがしさま
いや〜ん♪ 辛子つけて食べるのね、それは美味そうでやんす( ´艸`)ムフフ
おはようございます! そうかそうか…ソレはいいことを聞きました「辛子」ねえ…燗酒には堪らないでしょ、あぁ欲望地獄にズルズルと(´▽`*)アハハ
しかしシツコいようですが、コンニャク作りってタイヘンでした。体力も必要なんですが、あのアクって言うんですか…手にちょっとついただけでピリピリヒリヒリビリビリ痛痒いの。昔のヒトはどうやって克服してたんでしょうね、フードプロセッサなんて当然ないし(笑)
三年もかかって栽培するんですかw(^o^)w粗末に出来ませんな。心していただきます。