この話題はちょっと複雑になる。脳ミソを使って考えることが億劫な方は本文はパスして『栗入り田舎汁粉』のフォトにヨダレを垂らしてからブラウザを閉じて下さいね。
かく云うボクも文献を漁りながらワケが判らなくなりそうになって少々アセったのだな、もうこれ以上考えるのはそれこそメンドなので要旨を簡潔にまとめてみた。 つまり世の中には小豆を甘く炊いて汁モノにした甘味が大きく分けて二種類ある…ということだ。小豆の粒々を残した“ぜんざい”と、皮を取り除いて中心部のデンプン質だけを使った“お汁粉”である。
ところがコトを複雑にしているのは地域ごとに違う水分濃度や、京都を中心にした上方文化と江戸を中心にした東国文化の意地の張り合いや侮蔑・虚栄心・差別意識といったものよって色付けされてきた食文化の対立がある。
関西では主に粒や皮を残した“ぜんざい”が主流、関東はクチあたりのよい“お汁粉”が中心となっていて、前者は物を大切にしてムダなく食す食習慣から来たものだ…とか、繊細な風味を大切にした食文化が後者には息づいている…など互いに称え合う記述もあれば、ケチな京都人やエゲツない浪速商人が皮まで使った小豆料理であるとか、見栄っ張りな東夷や粋を気取った江戸っ子がお汁粉を支持してきた…などとボロクソに貶し合う論戦もある。
その極めつけが粒々を残しつつ汁粉テキ要素が強いものを『田舎汁粉』と呼んで“ぜんざい”と明らかに区別している点であって、ボクはそんな文献を読むまではそんなコトバも知らなかった。う〜む、なんだかバカにされているようなカンジであまりキブンはよろしくないなあ…
というのも“ぜんざい”と“お汁粉”の地域的境目は静岡県であって、確かにコチラではドチラも存在しているのよ。いや両方置いてあるお店が多いというイミではなく関西系のお店と関東系のお店双方が入り混じった状態ということですからね。当家に於いては“お汁粉”といえば件の『田舎汁粉』と呼ばれるものなのであって、ホカのスタイルがあるとはオトナになるまで知らなかったのであるが
「オマエの喰ってる汁粉は田舎汁粉だな」
などと言われると素直にヘイヘイと笑顔ではいられないのね、いつも“哀愁のイナカ町では…”などと自嘲した雑文を書き散らしてはいても、さほど懇意にしているワケでもないヒトから田舎者呼ばわりされるスジ合いはない。だいいち素朴な風合いやプリミティブなスタイルのものを“田舎〇〇”とカテゴライズしたり、へりくだったもの言いでコビへつらうような商売も大嫌いだ。
というコトで、何でも中間・中庸を好み一等賞もビリも避けたがる静岡県人はドチラ側にもつかない。というかその話題に参加しないだろうなあ。で、そんな静岡県人テキ性格もキライなボク…つまりヒトと同じことを好まない…はその小豆甘味を市販の粒あんで作ってはムキ栗なんぞをを入れて目眩まし、なんだか所属不明なものにしてはニマニマ喰っているのである。
今朝の富士山
6時の気温は2℃、キリリと初冬に向かっています
6:11AM, November 22. 2011. @Fujinomiya-City
かぶちゃん
こんてぃわ〜!「かぼちゃ汁粉」釧路の小学校給食で出たよ〜
最初はショックでしたねえ…だって静岡(=当家の食卓)ではあり得ない組み合わせだもん(笑) 家に帰ってそのことを話したら母君は「マジっすか!」とは言いませんでしたけど(笑)眉間にシワ寄せて「うそでしょ…」みたいに(´▽`*)アハハ
ムカシは親が小豆から茹でて作ったものを食べたもんだよな、今はすっかりズボラこいちゃってさ(笑) でも去年の暮れにジブンで煮豆作ったら本当に美味しかった♪
梅成弟子丸さん
こんてぃわ〜! 以前の職場で毎朝自販機の缶しるこ飲むヤツがいたなあ(≧∇≦)b
彼はソレがスキだったんだね、一度「ソレって美味いの?」って訊いたらニッコリ笑って「ええ」と小声で(笑) ボクは一度も試しませんでしたけどね、間違って買ってしまったものを冷蔵庫で冷やしておいて喰ったらけっこーイケました(´▽`*)アハハ
そうですよ、「ぜんざい」だ「お汁粉」だとかって知らないほうがいいんです\(≧▽≦)丿
あんたさん…(≧∇≦)b
おはようございます! anta…Gが抜けちゃいましたか〜(´▽`*)アハハ
そういえばコドモのころ食べたインスタントの“しるこ”にはおかきが入ってましたね!あぁ懐かしい。今はそういった商品ってすっかり消えてしまいました。真空パックの切り餅などが普及して、すっかりゼイタクな時代になったからかなあ…
その餅もコトの次第を複雑にしてましてね、入れる入れない…餅か白玉か…角だ丸だ…焼く焼かない、地方色豊かです(笑) これって雑煮の話題と一緒ですね(´▽`*)アハハ