例によってカレーのソースだけを仕込んだ。ヤサイをスリおろしたものに市販の固形ルウを加えて作り置きしておくわけだが、イッキにニクヤサイを使って作ってしまうのとは違い、その都度異なる食材で少量生産できるところが便利だからである。
今回はカンヅメのミックスビーンズと牛豚合挽き肉でチャチャッと出来上がる手抜きカレーとはいえ、キホンのソースがしっかりしているので食す者は何日も煮込んだカレーだと信じて疑わないだろうな。
カレーの本場・インドではこんなカレーはあるのだろうか。ヒヨコ豆のカレーは“チャナマサラ”と言い、挽肉のカレー(牛はヒンズーの神の使いなので使わないらしく、主に羊のマトン)は“キーマカレー”として有名で、今やニッポンではレトルトカレーでさえ存在する。
そう云えばヒヨコ豆はインドの言葉でチャナ豆らしいけれどもイタリア語ではガルバンゾーなんだってね、最初ボクは“頑張るぞ〜豆”だとカン違いしていたっけ…だめだめ、また脱線じゃん。
まあそのインドにあってもなくてもドッチでもいいよね、美味しかったんだからさ。しかしこのところ豆を使った料理が多くなった気がする。若いころは豆なんてそれこそドッチでもよくて、大豆の煮豆なんかは母君が作ってくれるものだから食べてはいたけれども、ベツに無くたって一向に構いはしないという程度のものだったし、大豆ゴハンなんてビンボー人の食べるもんだと思っていたフシもあって、今となってはジツに無教養であったと深くハンセーしている。栄養価も高いし、だいいちあんなに美味しいものだとは思わなかったなあ… そうそう、このチリコンカンみたいなカレーもそうなのである。
すっかり花弁が開いてしまったチューリップは
「バカチューリップ」なんて言ったりするけど
ふきのとうが大きくなって咲いてしまったものは
「バカふきのとう」なんて呼んだりしないよね
なんだかホントに無能なカンジに聞こえるもんなあ
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
昨日、日没前の富士
若干カスミっぽいけど紅富士はやっぱりキレイ