タンホンの『鶏手羽先煮込み』

タンホンとは知人であるベトナム人女性だ。同じ故郷のご主人と共に哀愁のイナカ町にある企業で長年働き、クルマを買ったと思ったら先日家まで建ててしまった。もうほとんど帰化状態、多分本国へは帰るつもりはないのだろう。
そんなタンホンは自宅にヒトを招いて飲食を提供するのが大好きで、しょっちゅう同僚のインドネシア人や地元のニッポン人を呼んではパーティーみたいなことをしているのだな、いかにも外国人らしいなあと思う。そしてボクも先日その恩恵に預かった。

いつも手作りの料理が並びとても賑やかなのだけれど、意外なことにエスニックなベトナム料理らしいものは少なく、ごくフツーの洋食っぽいものが大半を占める。この日のメイン素材はイスラムの戒律で豚肉が食べられないインドネシア人たちに配慮してのことか、それとも故郷で一番カンタンに安く手に入ることで庶民の胃袋を満たし使い慣れた食材を用いることにしたのか、鶏肉なのである。
敢えて手羽先を用いる事によって旨味とコクを引き出す手腕は民族の伝統テキなレシピだろうし、タンホンの探究心もあってジツにプロフェッショナルなお味に仕上がっていた。
どっさり作ってくれてあったので参加した人数では食べきれず、タンホンは「アートサンオウチニカエッテコレアタタメテタベテネ」とそのトマト風味の煮込み料理をたっぷり持たせてよこした。有り難い。こーゆーものはいくら美味しくてもそのレシピなど聞かず(タンホンに作ってもらって食べるのがいいいよね)てな具合にお楽しみにしておくのがいい。
思い出したことは近年のテレビ番組では食品製造のウラ側暴露モノとか製造工程のクイズ形式公開など、本来企業ヒミツっぽいことまで視聴率稼ぎのネタにしてしまっているのがヘンなのよね。いいじゃないか、知らなくたって。へえ〜、これ美味しいけどどーやって作ってるんだろうね…マネなんか出来ないよね…くらいにヨユーある楽しみ方をしようではないか。どーでもいい知識でアタマデッカチになるより、もっと自分の五感を磨いてキチンと作られたものをキッチリ受け止められる人生のほうがステキだぜ。


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ベツにあっちゃんが好きだからってワケではなくってさ
はちみつ風味のミルキーチョコってどんなお味?って思ったから
あ、けっこー個性テキだけどフツーに美味しいよ
しかし商品よりイメージキャラクタのほうが大きいデザインって…




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昨日朝の富士山
今朝は雨天ですが初冠雪に期待…ってことで



7:20AM, September 30. 2013. @Suginazawa, Gotenba-City