肉屋の術中にハマる『ローストポークステーキ』

ボクは潜在テキに(ナニか変わったもんが喰いたい)と思うココロがあるのだろうか、ヒト様からはしょっちゅう「よくもまあそんなヘンなもの見つけてくるねえ…」と言われる。

だってシカタがないでしょ、これだけ人生の過程に於いて喰いもんにウェイトを置いた生活を続けているのだからそんじょソコラにあるものではコーフンしなくなってきているのだよ。よく聞くじゃないか、最初はソフトSMなんかいいねぇてなカンジで楽しんでいたものの次第にエスカレートしてハードコアSMに走ってしまったとか、ノーマルなエッチでは物足りなくなってマニアックなアレやソレにハマるヒト… 違う、そのハナシじゃない? …だよね、全然違う。
いやフツーにコンサバティブな料理はもちろん大切で全ての食事のベースとなることに大いに賛同するのだけれど、やっぱりたまにはちょっとアドレナリン放出量の大きな食事だってしてみたいってーのがグルメたる者の生き様なのではないか。

つまり哀愁のイナカ町ダサダサスーパーに行っても漫然とした買い物をするのではなく、常にアンテナをスルドく研ぎ澄まして少しでも首都圏に遅れをとってはならじとメを三角にして走り回るのである。
その甲斐あって先日ちょっと変わったセットを見つけることが出来たのよ。それは「ローストポーク厚切りステーキ」とパッケージにタイトルされた半加工食品なのであった。おいおい、美味そうじゃん!それにしても“ローストポーク”をステーキにして食べるなんてちょっと発想がユニークだよね。それにちっとも反則ワザなんかじゃないし、どっちかっていうと横綱相撲テキ安定感と安心感のあるレシピではないか。
ナマ肉を焼くのと違って焼き色がついて温まればオッケーだし、添付されている調味料が“旨だし醤油”、香辛料も“ステーキ用わさび”とズボラ野郎のキモチをくすぐるどころかグサリと突き刺さってノックアウトなのよ。スーパーの肉屋の術中にまんまとハマった、とも言えるかな。
まあせっかくの新レシピなんだからガロニはキチンと正統派にしてその斬新さを浮き立たせる必要があるってもんさ、ベイクドポテト・キャロットグラッセ・ホウレン草のバターソテーとひと昔前のステーキ屋によくあったスタイルでキメてみたのである。
おぉ〜、なかなかに美味いじゃん!近年はヤキニク屋さんでも“ワサビ醤油”で食すのが流行ってるらしいけど…ボク自身も何度かそいつを楽しんだし…このレシピはニクの旨味や香りを殺さずに食す料理としてかな〜り当を得た選択、海産物をナマで食すニッポン人の味覚DNAに逆らわないものであって大変結構なものだと思う。ただひとつの難点を挙げるとすれば相棒となる酒をナニにするか非常に迷う、と云うところか。




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ごく当たり前に見かける道路工事の告知看板ね。フツーのヒトは気にも留めないかもしれないが、文筆業のマネゴトをしてるこんなエロおやぢにとってはちょっとそのフレーズに引っかかりを感じてしまったのだよ。

以前に「エンジンを消して下さい」というコンビニ駐車場の注意書きに笑わせてもらったけれど、今回のは笑えない誤用。
「直す」んじゃなくって「治す」ってーのが正しい日本語だと思うんだけどね。「直す」は単純に元の位置に戻すとか一直線にするという意味で使用される日本語、いっぽう「治す」は乱れたものや壊れたものを修復して正常な状態にすること、つまりこの場合は後者を用いるべきなのである。しかも間違いが許されない公の一般告知なのであって、まだガッコーに行ってるコドモも通るこの道、もし試験でこーゆー設問がなされその誤りを指摘されたときに「だってお役所の看板にそーゆー風に使われてたんだもん」なんて言い訳は通用しないし、それが原因で落第でもしたらいったい誰が責任をとるのか。
つまんないことを大袈裟に書くんじゃないよ…なんてお叱りを頂くのは承知の上。しかし近年乱れに乱れて崩壊しかかっている正しい日本語を守るためには、社会全体がそうしたことに神経を払い、かつ細やかなフォロウが必要なんじゃないか…とシラフのエロおやぢは主張するのである。最近このテの間違いをあちこちでよ〜くメにするので…