ラビオリとホエー豚のグリル

母上はかなり前からパッチワーク・キルトの制作を趣味にしていて、現在でも週に一度は必ずそのスジの方々が集うサークルに参加している。足腰の調子も若いころとは違って思うようにはならないのだろうけれど、タクシーを使ったり路線バスに乗ったりしてまでそうした活動にエネルギーを費やし続けるのは作品作り同様にボケ防止となってくれているのではなかろうか。

そんな母上は活動の帰りはたいてい買い物などして帰宅する。スキキライの全く無い御方なので購入してくる食品はバラエティーに富んでいて(またコレかい…)みたいな落胆に陥ることなどはないし、逆に(よくこんなもん見つけてきたな〜)と感心することさえある。
先日は哀愁のイナカ町最大のSC・流通大手某Aで「イタリアン・フェアをやっていたから」とホエー豚のスライスと半生ラビオリを買い込んできては「よくわかんないからテキトーに料理して」と宣うた。

八十余歳にしてよくもまあこーゆー食材にメをつけてくるものだと思うが、まあ親不孝者のバカ息子はそうした期待にしっかり応える義務があるのだよ、がんばらせていただきます。
先ずはラビオリから。パッケージを見るとイタリア直輸入のものらしく具材にポルチーニやマッシュルームといった欧州特産のキノコがふんだんに使われたもののようだ。お〜っし!コレならソースはクリーム系にして手堅く先制点奪取だな。
風味づけに少々のベーコンソテーと白ワインを加えたクリームソースに茹で上げたラビオリを投入し、軽く煮立てるだけでこいつは完成する。仕上げにイタリアンパセリのコンカッセを散らせば「あら〜、まるでイタリアンレストランに行ったみたい!」な一品となる。ハッキリ言って料理は見た目=ファーストインプレッションで99%勝負はつくものだ、あとはその料理にあったワインなりがしっかり準備されていればカンペキ以上の結果が約束される。
よしよし、かな〜り美味いぜ。こいつはある程度の時間は保温しておけるのでホエー豚のグリルの焼き上がりにピタリとシンクロさせて提供できるところがまたなお宜しい。


All Photo : Asahi Opt. Super-Takumar 1.4/50 @SONY α7


肉料理はホエー豚の美味しさを殺さないようシンプルに塩コショウだけで味付けをする。ブロックではなくスライスだったのでクルクル丸めてブロシェットに刺してからグリルしてみた。いいね、美味いね!付け合せのヤサイは酢漬けのビン詰め既製品だけど、それもまた偶然にいい取り合わせだった気がする。ダメ押しの3ランホームラン。
ところがこの日の意外な失点はワインだった。平素は安物デイリーワインしか買ってこないエロおやぢなので、母上はちいと気を利かせてフェアの売り場コーナーに置いてあったイタリア産赤ワインを購入してきたのだけれど、こいつがマズイったらありゃしない!久々に「不味い!」と言える酒だったなあ。ちょっとさ〜某Aのバイヤーさんと責任者よ、もう少しマジメに仕事せんかいっ!確かに野口くん一枚のワインは高級品ではないけれど、デパ地下で買ってくる同じ価格帯のワインはもっとスゴいよ、アンタがただって知ってるハズだよね。いくら哀愁のイナカ町の住人だからってバカにするのは如何なものでしょう…
てなワケで楽勝に逃げ切って完封勝ちのつもりだったのが押さえの外人ピッチャーが打ち込まれて…終わってみれば1点差のヒヤヒヤ勝利。まあこーゆーこともあるさね、料理はとにかく美味しくて母上が満足してくれたから良かったけど。




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薄日曇天の静かな朝
そろそろ富士山の初冠雪に期待してるんだけどさ



PENTAX MX-1







元ルーさん
おはようございます!
いつの間にか寒ささえ感ずる季節になってしまいましたね、お体に気をつけてお過ごし下さい。
そしてご存知のように富士山、一昨日今季の初冠雪です。当日は気象条件が悪かったので昨日ヤル気でカメラ持って出勤しました(´▽`*)アハハ



3:59PM, October 12. 2015. @Kanbara,Shimizu-DCT.
Olympus F.Zuiko Auto-S 1.8/38 @SONY NEX-7