新茶の買い出しは藤枝へ

かつてはサッカー王国と呼ばれていた静岡も、今やその実力は並のものに成り下がってしまった。エロおやぢが贔屓にしている清水エスパルスなんてJ2降格だし、ジュビロ磐田もJ1昇格がやっとこさであまりパッとしていない。高校サッカーだってベスト8にも進出できない状況が何年も続いていて絶望しているファンも多いと思う。

そんな静岡の中でも特に“サッカーの町”と呼ばれた(現在でも自称はそうだけど、恥ずかしいからヤメてもらいたい)藤枝市に行ってきた。現役ではドイツリーグ・フランクフルトで大活躍している長谷部誠氏、過去のヒトではゴンこと中山雅史氏も藤枝市出身ではあるけれど、駅前に立って眺めまわしてみてもそうしたことを意識させるものはナニもなく、なんだか藤枝市自らがサッカーを放棄してしまっているような有様が残念でならない。

まあそれはさておき、藤枝に行ったのは新茶の買い出しがモクテキなのよ。周囲のヒトからは「何でわざわざ藤枝まで?遠いじゃん」とお茶程度ならドコで買ったって一緒でしょ…みたいなご意見を承ることも多いのであるが、どっこいちゃんとした理由があるのよね。
藤枝はトナリ町の島田と共に旧くからの宿場町なのであって、近隣地区で生産される茶葉の一大集積地なのだ。高品質で名が知れる川根や榛原地区の茶葉もここに集められるのであって、茶業が伝統ある産業として今も繁栄する町なのよ。
いつもの場所で購入を済ませ、さて昼めしはドコにしようかというハナシになった。藤枝はけっこーグルメな町なのであって特に近年は“スイーツの町”と呼ばれるくらい和菓子や洋菓子の有名店も多い。もちろん食事に関しても名店は数えきれず迷っちゃって困るのよね。


OLYMPUS  F.Zuiko Auto-S 1.8/38  @SONY NEX-7

この日は母上がさっぱりとした和食系を所望されたので蕎麦屋さんに行くことにした。藤枝で蕎麦を食すなら迷わず“蕎麦蔵”、以前にお邪魔したときは『鴨せいろ』をいただいたけれど、今回はナニにしようか…と写真ではなくイラストで商品をプレゼンする献立表を見る。『天せいろ』もいいけど、小汗にじむ日和には鉢入りの冷たい蕎麦がいいね!ってことで『五目おろし蕎麦』をいただくことにした。
お料理が出てくるまでの間、いろいろと店内を眺めたりするのであるけれど、相変わらずこのお店は気の利いたことをしているなあ…と感心した。粉唐辛子の容器は一般に市販されているビンだけど、こうして千代紙をクルッと貼ってやるだけでステキな和のフンイキに。生花も今が旬のウツギとカラーの組み合わせで優雅、落ち着く店内のイメージリーダーだ。う〜む、なかなかこーゆーお店ってないんだよね。


OLYMPUS  F.Zuiko Auto-S 1.8/38  @SONY NEX-7

過去の記憶通り、このお店のご主人が打つ蕎麦は細目で喉越し舌触りなめらか、香りがふわりとやって来る佳作だ。肝心の蕎麦とダシつゆが美味ければトッピング類も最大限に活きるってもんさ!
五目は辛味大根おろし・海老天・椎茸の煮物・油揚の甘煮・梅の実の蜂蜜漬…そこに鰹節・アラレ切り板海苔・貝割れ大根・白胡麻、薬味は晒し葱とおろし山葵。素晴らしい逸品だ。サッカーの町からグルメの町に転身してしまったかのような藤枝市だけど、代表メンバーとしてふさわしいメニューだと思う。


蕎麦蔵
静岡県藤枝市駅前3丁目10-12
TEL=054-646-7646
ACT=11:00-14:00 / 17:30-20:00 木曜定休




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当家の西側を流れる用水路
その石垣に垂れ下がるように枝を延ばした小手毬が花を咲かせる
そして紫陽花も間もなくですね


Canon  CANON LENS (L39) 1.4/50  @SONY α7

Canon7というライカレンジファインダー銀塩フィルムカメラがある。そのレンズマウントはもちろんライカと共通のL39だが、キャノン製50mmで一般的に評価の高いのは1.8/50と1.2/50であって1.4/50はどっちかというとジミな存在か。
しかしマニアはこいつを高く評価していて中古市場ではけっこーいいプライスがつけられているケースが多い。初代は1957年(昭和32年)に登場するが、その後一眼レフの時代となって一旦は世の中から消えたような存在に。
ところが近年再び脚光を浴びているのはデジタルで使えるレンズ群が過去からの製品を巻き込んで圧倒テキに幅広くなったことや、銀塩フィルム写真のブームがあるようだ。ボクは銀塩フィルム+印画紙というスタイルも一種のエフェクターと考えているので(ポジフィルム至上主義みたいなのもあるけれど、あれだってエフェクトがかかってるしね)現在はデジタルデバイスによる作品しか制作していない。だから逆にこうしたオールドレンズもエフェクトにゴマ化されない客観的で正確かつ平等な評価が出来るんじゃないかと思うんだな。
まあそんなウンチクはどっちでもよくて、このレンズも味わいがあっていいよね。ただレンジファインダー機用のレンズは寄れないので使いづらいけど、小型軽量ってのは間違いなくまた別の魅力がある。こーゆーレンズを専用に使うカメラってデジタルではLeicaしかないのが口惜しいな…がんばってくれないかな、ニッポンのメーカーさん。過去の優秀な資産も活かせて、なおかつ“寄れる”マウント構造って出来ないことないと思うんですけど。






元ルーさん
おはようございます!
レンジファインダー機はいくつか所有してまして、たま〜に覗いてみたり…フィルム装填して撮影したりはしませんね、あくまでイジってみる程度(笑)…よくもまあこんな使いづらい道具で撮影してたもんだよな〜って思います。目が悪くなったってのもあるんでしょうけど(´▽`*)アハハ
同じコンパクトカメラでも現代のものは電子制御機構ばかりでレンズだけ再利用って出来ませんね。そのうち作品発表しますけど、ジャンク品で買ってきたムカシのコンパクトからレンズ鏡筒ごと抜いてEマウント化したものがあるんです。けっこー使えますね。オリンパスの旧いやつ(35DC)もそのうちレンズ部だけ取り外してEマウント改造しちゃおーかなと考えてますよ。