真鯛の兜煮・木の芽添え

それは京都の一流料亭だったような気がするが、季節料理を紹介する番組に登場した「鯛の兜煮」には山椒の新芽がこれでもかってくらいに山盛りされていて、そーゆー旬のアプローチを知らなかったボクは大いに衝撃を受けたものである。

いちどはそんなコトをやってお招きしたヒトや家族を驚かせてみたいものだし、その前にテメーがその美味しさにたっぷりどっぷり浸ってみたいものだよなあ…と長い間思い続けていた。
和食の料理界では山椒の新芽のことを“木の芽”って言うんですね、そしてソレを大量に使用するってことは非常にゼイタクな話なのであって、一流の料亭に行ってそんな旬の美食に舌鼓を打ち、美酒に酔い、ねーちゃんと…ってソレはそのヒトの品格にもよるからカンケーありませんけれども、まあとにかくそんなことをジッコー出来るのは政府の重鎮とか財界の大物そしてアブク銭をテにしたヒトなど、おカネが余って余ってしょーがない御方々だけなのである。
ところがよく考えてみれば当家の庭には山椒の木があって、春になれば新芽なんぞワンサカ出てきていくらでも…つまりタダでゲットできるのよ!バカだよねえ、以前に鯛のお頭煮や金目鯛のアラ煮をしたときに気が付いていれば「京の料亭はんみたいどすなあ…」てなカンジでこーゆーミエっ張りなマネが出来たのになあ…と改めて思ってみたりもするお粗末エロおやぢである。


Tokyo Kogaku  RE.Auto-Topcor 1.8/58  @ SONY α7

しかし食してみるとこれがスゴいんですねえ、脂ののった真鯛の兜を甘辛目に炊き、その上にどば〜っと木の芽を散らしてやると清々しい山椒の薫りがパーン!と拡がり春から夏へのブリッジとなるのですよ。
そして身をほぐしその木の芽と一緒にクチに運ぶと、テキトーに作った煮魚であっても「お上品でよろしおすなあ…」みたいに一流のお味に変身してしまう。うりゃ〜、このセレブ気分はヤメられないぜ。




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青空にぐんぐん枝を伸ばす百日紅



Carl Zeiss  YC Vario-Sonnar 3.3-4.0/28-85 T*  @ SONY α7




紫蘭も全開です


Nikon  NIKKOR-N・C Auto 2.8/24  @ SONY α7