石狩漬と鰤カマの照り煮
北海道釧路に住んでいたころはよく「魚漬け」というものを食した。キャベツや大根・人参といった保存野菜に米麹を加え魚の切り身と一緒に発酵させたものだ。ほのかな酸味と魚介や野菜の旨味が濃縮されていて本当に美味かった。
魚種は鮭がポピュラーではあるけれど、カレイやニシンなどを用いたものもあった。そうね、秋田の「いずし」はハタハタ、石川の「かぶら寿司」はブリを使った「魚漬け」と考えてよい。
そして現在はその鮭と白菜の重ね漬を『石狩漬』と呼ぶようになっているようだ。なんだかいつの間にか高級ブランド化してしまったようで、デパ地下などの北海道物産展ではけっこーな人気がある。昔はこんな上品でキレイな漬物ではなく、ヤサイも魚もザックリとダイナミックにカットしたものだったんだけどなあ。
Olympus FTL F.Zuiko Auto-S 1.8/50 (M42) @ SONY α7
まあ所謂“萌え断”の元祖みたいなものでしょうか。それでもその美味しさに変わりはなく、メにすれば必ずカゴに入れたくなる麻薬テキ魅力がある。
相棒は絶対に日本酒だな、カッコつけて白ワインなんて言うやつは半島国家に島流しだ。それにしても美味いねえ…久しぶりに食したけれど、あぁやっぱりこいつは北海道の冬の味覚さ。秋になったばかりなのにね、なんかちょっとフライングしちゃったキブン。
え?鰤カマの照り煮ですか?フォト奥に写ってるでしょ…って、すみませんねぇ別撮りすればよかったかな。まあそれはまた別の機会に。