でらうみゃ~でかなわんわ(75)

噂のにゃごやモーニング その48 「 あぷりこっと ティーラウンジ 」

豊かなウィークエンドのために


祝祭日に関係なく”土日のみ営業”する…なんて飲食店があるとしたらアナタはどう思いますか? 
おっと、その前にオマエの意見を言えよ!ですよね、う~んボクの場合は見識のなかった若いころなら「くっそシャラっくせー店だぜ!」なんて口汚く罵っては毛嫌いし、行こうなんて気はサラッサラ起きなかった…てなもんですが、今は逆に興味津々と云いますか、フツーのお店といったいドコが違うんじゃい!この目と舌で確かめてやろーじゃねーか!みたいな激しい好奇心がもりもり湧いてしまうのですよ。

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MINOLTA M-ROKKOR 2.8/28  SONY α7

9:00AM開店、しかも午前中のみの営業。喫茶店ですから当然「モーニングサービスつき」オンリーという、考えてもみれば究極の”にゃごやモーニング”ですよね。しかも宿舎からはクルマで15分程度の場所です、行かない方がオカしいんじゃないかい?てなお店です。

お店のエントランスはよく手入れされた草花に囲まれ、まるで英国コッツウォルズにあるターシャ・テューダーさんの家みたいなフンイキである。もう入店する前からビリビリとキンチョーしカンゲキに震えるエロおやぢなのです。
ニッポンでは例えば清里などの八ヶ岳高原みたいな場所に行けば、こうした欧風なペンションやレストランはたくさんあるけれど、ここは尾張平野の片隅なのであって、つくづくナゴヤってところは面白い土地だなあと思うのよね。


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MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

店内も手入れが行き届いていて非常に清潔で心地よいルームが用意されていました。老舗ホテルあるいは高級ペンションのゲストルームのような美しさと、そこに流れるオーナーの精神が鏡になっているような空間です。ムク板のテーブル、ヨーロピアンなダイニング・チェア、窓辺の薔薇…無意味な繁忙に満ち溢れた日常とはあまりにかけ離れた様相にガサツなエロおやぢはただただたじろぐばかりなのである。

もちろん「メニュー」とか「メニューブック」といったものはなく、来店客はいくつかある(はずの)飲み物をオーダーするだけなのね。ティーラウンジ…というナマエから紅茶を注文するお客さんが多いようですが、ボクはいつものようにコーヒーをお願いしました。
おっとっと、その前に水とオシボリが出されたわけですが、水のグラスは脚付きのものだしオシボリは磁器製のバスケット型!もうこの時点で”もてなされ感マックス”なのでありまして、キブンの高揚係数が全く異次元なのであります。
そして感心することは、単に高価なものとか珍品あるいは金満風な食器や設えを集めては見せびらかすかのようにボンビにアタックしてくる悪趣味な経営形態とは趣が異なっていることは、その女性スタッフの接客姿勢が如実に物語っているのですよ。こうなると美人とかナイスバデとかいった下衆な判断しか出来ないエロおやぢでは出る幕がありません、ただただ心地よく有難く思うだけなのであります。いや~素晴らしいカメリエーレなのでありました、これもオーナー殿の人格が映されているのでしょうね。

さていよいよそのモーニングサービスが提供されました。確かに多少時間がかかっているのも事実であります。が、これからシゴトなんだぜい!なんていうガサガサな朝とは違い、何も拘束されることのない休日の朝食です。慌てず騒がずゆったり待つというのがオトナのホリデイなのであります。


MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

細粒パン粉のクロケット、ハーブ香るフライドポテト、フレッシュな葉物野菜をフィーチャーしたサラダ、ミルクパン。二種のサンドイッチ、お豆腐とヤサイのボウル…あまりにスペシャルすぎるワンプレートに漲る食欲と、突然出くわした憧憬への硬直ため息…そんなモーメントが短かいようで長いようでよくわかんな~い!みたいな時が凝縮していたのである。

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MINOLTA M-ROKKOR 2/40  SONY α7

もちろん全て手作りです(間違いなく)。そして使われている野菜の新鮮さと量の多さといったらまあ!なのです。 美味しい…派手なものは一つもないけれど、しみじみと美味しい。それはカラダにゆっくり溶け込んでゆく静かな美味しさなのであって、どんな形容詞も虚しく響く。


で、いったいコチラのお店のモーニングはおいくらなんですか?
ええはいはい、¥540です。
うっ、もう一度…
だから¥540って言ってるでしょ!

まあ実質ワンコインの¥500に消費税¥40がプラスされてってことですよね。ウソかマコトかユメみたいなお代金ですが、本当にコレでした。
豊かな食卓とはこーゆーモノですよね。そして見た目だけではなく栄養バランスだって申し分ないでしょう。ヤサイの鮮度の違いは食した者にしか判らないものですが、これは多分フツーの仕入れでは経営が成り立たないでしょうな、自家菜園とか親族が提供しているなど…或いは通常のルートではない契約関係…といったヤサイ事情がないと実現不可能なものであると類推します。

あぁ、なんてシアワセな朝なの⁉ 豊かなウィークエンドがここから始まるのです。独りでこんな時間を過ごすなんてもったいない…とでも言いますか、やはり大切なヒトと共有したくなる素晴らしいものなのであります。


お会計のレジ下には冷蔵ショウケースがありまして
何種類かの手作りケーキも販売してました

ええもちろん購入です
たったひとつですが図々しくお願いしました
宿舎に帰って独りでいただきましたが本当に美味しいケーキでした

ただこーゆーものはひとりで喰うもんじゃありませんな


あぷりこっと ティーラウンジ
愛知県愛西市一色町四町161
TEL= 0567-26-6620
ACT=9:00-AM 祝祭日に関係なく土日のみ営業






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