■ リカバリーの本流
ホントに疲れる毎日だ。自宅から近いとは言え、あまりいい環境とは思えないシゴト現場はとにかく精神的な疲労も多くてキツいのである。
フツーなら週末にそのリカバリーを行うのではあるけれど、先週はとうとうその週半ばに力尽きてステーキなんぞを食してしまった。滋養強壮ドリンク剤やがっつり中華ってテもあるが、やはりここは豊富なタンパク質・ヘム鉄・ビタミンB2を含有する牛肉ってやつでそのリカバリーの本流を目指すのだ。
もちろん同じドリンクでも赤くて香りのいいやつ…つまりアルコールで体調の良好な循環を狙うのであって、ココは他のドリンク類の出る幕ではない。しかし無暗矢鱈に高価なものをチョイスしてもあまり意味がないのであり、庶民テキな輸入牛肉ならばレギュラークラスの輸入ワインを相棒に据えるのがベストなバランスかと思う。
今回準備した赤身主体のオージービーフは淡白な食味が予想されたので、シンプルではあるけれどバシッとキメてくれるガーリック&ペッパーのチカラを借りることにする。そしてそれには市販のフライドガーリックなんぞは努々使用してはならないのであって、タマも大きくてふっくら栄養素を蓄えた青森県産のニンニクを奢ってやるのがオトコの料理ってやつだ。
オリーブオイルの海でゆっくり加熱しその香りと旨味をオイルに移したら、表面が真っ黒になるくらいたっぷり黒コショウの粗挽きをまぶしたビーフをそっと焼き始めるわけである。もちろん粗挽き黒コショウはミルでその溌溂とした辛味と香りを引き出したものを使わなくてはならない。
いいねえ、美味いじゃないか。高級和牛と違ってスジっぽかったり甘み旨味はいまひとつなオージービーフではあるけれど、こうしてスタミナ系調味でエスコートしたステーキならばけっこーイケるのである。平素の食事ならばコレで充分…なんて強がってみたりもするが、まあ今回は栄養補給とストレス解消が目的なので…つまり " ステーキを喰った " という行為が重要なのであり、リカバリーの本流は外していないと自負する。
いやいや、ワインも含めて美味く楽しく食事が出来たのでヨシとするのだな、ゴタクはどっちでもよろしい。