■ 庭乃柚子
この季節の和食に欠かせない薬味として柚子というものがあります。独特の香気や苦みがたまりませんね、その風味に出逢いますとたとえ盛夏であっても真冬の凛とした寒気を思い起こすのはボクだけでしょうか。
庭の柚子はひとつふたつ収穫しては、切らさぬよういつも手元に置いてあります。漬物の風味付けや彩として使ったり、折々の料理に薬味として活躍してもらっております。
今シーズンはナリが良くないと言いながら意外にその数も多くて、現状では使い切れないくらい未だ樹にブラ下がっておりましてね、なんかもったいなよなあ…ラクして上手に使い切る手立てないものか…などとユル~く考えております。
■ 残り物のリメイク
楽しかったお正月もお終いとなりました。先日から新年のシゴトに出かけてはおりますけれど、なんとな~くキブンが乗らないと言いますか、生来のヤル気のなさに加えて肉体の不具合が多くて、非常に投げやりな毎日を送っております。よくないことですよねえ、こーゆー状態って。早く活力とヤル気に満ちた路線に戻さなければ。
さて三食美味いものを喰い続けた年末年始の休暇ですね、母上が作ってくれた「お煮しめ」もやはり食べ残しが出てしまうわけです。セッセと消化すればいいのでしょうけれど、う~ん喰い飽きちゃったなあ…てのもありますしねえ、なかなか人生には険しいものがあるわけですよ。
そこで昨年もジッコーしたような気がしますけれど、こいつを " うどんの具 " にリメイクしちゃうわけです。「お煮しめ」はたいてい大降りにカットしてありますから、もうちょっと麺に馴染みやすいように小さくカットしなおして、塩分少な目のダシ汁でサッと煮なおしてやればよいのですな。
フツーにうどんを茹で(今回は乾麺の「きしめん」を使いました)うどんつゆをはったら、その上にダダッと乗せてやるだけです。糸切り柚子のトッピングをお忘れなく、それだけでこの一杯のうどんの価値が何倍にもハネ上がりますから。
あぁ温まりますねぇ冬の「けんちんうどん」、優しいお味がココロにシミます、美味い。ただこんなことをわざわざ書かなければリメイクしたものだってバレることはないでしょうけれど、あまりの美味しさについ自慢したくなるリメイク術だったものですから。