■ あぁ懐かし…ナゴヤのお味
年末年始の休暇で帰省した甥が手土産に持ってきてくれた " うどんのセット " です。そう、彼は名古屋に住んでいるのでありまして、そのチョイスは名古屋のアイデンティティに満ちたものなのでありました。
ボクもかの地にほぼ一年近くの長期出張で過ごし何度もいただいた『味噌煮込うどん』ですが、静岡に戻ってからそう日も経っていないのに「あぁなんだか懐かしい食べ物だなあ」と思ってしまうところが自分でも不思議です。
ナゴヤ以外ではあまりクチにする機会のない " 八丁味噌 " がベース、独特な風味とコクや苦み酸味を嫌うヒトもいらっしゃいますが、ボクはなぜか若いころから八丁味噌を使った赤出し味噌汁や味噌ソースは好きでした。ですから在ナゴヤ期間中、ほぼ毎日食した昼めし給食弁当についてくる赤だし味噌汁には何の抵抗もありませんでしたし、たまに飲食店の味噌汁が赤出しではなくフツーの味噌汁だったりすると逆に拍子抜けしたくらいです。
さて、そんな八丁味噌ベースの出しツユでいただく煮込みうどんを作ってみました。それも甥が持ってきてくれたものはちょっと高級な品なのでして、なんと名古屋コーチンの調理済み味付け肉がレトルトパックで添付されており、なかなか入手困難なその鶏肉にコーフンするのであります。
せっかくですから根深葱をざっくり笹切りにしたものや紅白ナルトも添えていただきましょう。おっと、ナゴヤ風な味噌煮込うどんには鶏卵を落とすことを忘れてはなりません。
あぁ、本当に美味いなあ…大寒に入って冷え込むようになった日々には、こうしてぐつぐつ鍋で煮込んだうどんってサイコーですよね、とにかく温まります。そしてコクのある八丁味噌の風味に負けない名古屋コーチンにも凄いものがありますし、海老天抜きでここまで完成度を高めた味噌煮込うどんってのも素晴らしいと思います。ちょっとシブめの麺類ですが、休日にこんな昼めしタイムってのもシアワセですよね。ご馳走様でした。
■ 檀の仮種皮(かしゅひ)
仮種皮って聞き慣れない用語ですよね
「かしゅひ」と読むそうです
庭の檀は小さな白い花の咲いたあとにピンク色の実を結びますが
寒くなるとその実の仮種皮が裂けて種子が顔を出します
野鳥などがその種子を持ち去ったあとでもこんな風に仮種皮だけが残り
色のない冬枯れに彩を与えてくれます