真鯛の兜煮

" 宇和姫 " は春の使者

真鯛の旬は桜の季節とムカシから伝えられています。産卵前の荒食い…乗っ込みってやつですね…この時期の真鯛を ”桜鯛” と言って珍重するわけです。 青葉のころに産卵し体内の脂=エネルギーをすっかり使い果たしてしまいますが、エサの豊富な夏を過ごし秋にはまたその栄養を蓄えて美味しい身肉に戻ります。 そういう意味では、マダイの美味しい旬の時期は晩秋から春にかけてとなるわけですね。

養殖モノならそーゆー旬はカンケーないでしょ…と思われがちですが、やはり動物に備わったDNAはきっちりとそのサイクルを刻んでいるわけです。先日スーパーの魚屋さんで見つけた愛媛県真鯛のお頭パックには " 宇和姫 " というシールが貼付されておりまして、きっと最新の養殖技術によって美味しく育てブランド真鯛として出荷したものなのでしょうね、大きくそしてリッパなお頭にはたっぷりとアラ身肉も添えられておりまして即飛びつきのエロおやぢなのであります。

真鯛の兜煮   Ernst Leitz Elmar 3.5/50  SONY α7

いつもの通り煮付汁を準備し、あとのモンダイは添えものだけです。ホントはこの時期ですと木の芽(山椒の新芽)を添えたかったのですが、当家の山椒の木が昨年秋から不調なのでありまして、新芽の息吹が遅れているのです。多少は出ているのですけれど、今採ってしまうとなんだか可哀想な気がして遠慮しました。
替りに定番のゴボウと小松菜で彩りを添えることにしました。まあこーゆースタンダードな添え物で真鯛本来の風味を堪能するのもいいと思います。

さすがにブランド真鯛だけのことはありますね、透明感のある脂肪とでも言ったらいいのでしょうか、みょ~なクセや臭みは全く無く、滑らかでファッティーな旨味がぬわっと押し寄せてきます。まるでカニを食している時のように無言で夢中で狂ったように喰い進んでしまうのであります。美味い、宇和姫!
前日のように焼鳥などはコップ酒ってやつが似合いますが、こーゆー肴にはきちんと盃を用いるべきでしょう。特別な日本酒は必要ありません、魚が酒を旨いものに変えてくれますから。
ってねえ、やっぱり少しいい日本酒を奢ればよかったかなあ…ちょっと後悔。



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昼休みプラプラ


タバコは全面禁煙の現場
まあそれほどのニコ中じゃありませんからガマンできますけど
やっぱり昼めし喰ったあとは一服したいのよ

ってことで昼休みに場外に出て近くをプラプラ
いいお天気で暖かいじゃないか
ユキヤナギが青空に映えている


ユキヤナギ