■ 鳴門らっきょ de ドライカレー
五月雨のころ
" らっきょ " を漬け込んだのは五月雨のころでした。そう…四千余年の歴史がありながら、平和を求める世界の秩序を破壊しかねない体制を整える「あの国」に端を発した疫病が蔓延し、ニッポン国民が外出の自粛を求められていた期間であります。

まだ梅雨入りもしておらず、まさかこんなに長く大雨が続くことになろうとは誰も想像だにしていなかったわけでありまして、エロおやぢもなんとな~くヘラヘラといつものように過ごしていた五月であります。
ところがその後まるで大型台風が毎日やって来るような日々となり、甚大な被害を九州地方などにもたらして…あぁなんて呪われた令和二年なのでしょう。令和の文字に込められた想いはいったい何処へ…とやり場のない焦燥感が募る文月であります。そしてその今月も既に半ばとなりました。
白南風のころ
それでも白南風が近づくころになると件の " らっきょ " も漬けあがり、どれどれひとつ…とお試しに食してみれば見事なお味。やったね~っ!やっぱりボクは天才っ!と独り小躍りしてはみるのでありますが、よく考えてもみればラッキョを丹精込めて栽培したのは鳴門・大毛島の農民であり、また漬け込み液を作ったのは広島の調味料メーカーさんなのでありまして、オマエはな~んにもやってねーじゃん…ってことなのですよ。はいはいそうです、ヒト様のおチカラ添えでここまでやってこれました、感謝いたします…てなもんです。

某日の昼食にドライカレーを作って食しました。
ドライカレーはカレー風味に全体を炒めてしまうものと、ターメリックやバターを効かせたゴハンにカレーミートソースをかけたものの二つがありますけれど、今回は前者のほうであります。
小ジャレたカフェなんぞではもう少し気の利いた副菜を添えたワンプレートにしたり、ポーチドエッグ(一流料理人は温泉タマゴは使わない)をトッピングしたりするのでしょうけれど、ガサガサとした昼めしタイムに慣れ切ったエロおやぢはひたすらクイックさとボリュームを重視したセッティングで臨むわけですな。
それでもピクルスのひとつやふたつ…と添えてみたのがこの " らっきょ " です。あぁ美味い。ほぼ一年分ありますからね、安心して日々の箸休めにいただきましょうか、精神も肉体もドロドロになっているエロおやぢの健康のためにも。