自家製のお漬物

鳴門らっきょ de ドライカレー

五月雨のころ

" らっきょ " を漬け込んだのは五月雨のころでした。そう…四千余年の歴史がありながら、平和を求める世界の秩序を破壊しかねない体制を整える「あの国」に端を発した疫病が蔓延し、ニッポン国民が外出の自粛を求められていた期間であります。

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鳴門らっきょの漬け込み

まだ梅雨入りもしておらず、まさかこんなに長く大雨が続くことになろうとは誰も想像だにしていなかったわけでありまして、エロおやぢもなんとな~くヘラヘラといつものように過ごしていた五月であります。
ところがその後まるで大型台風が毎日やって来るような日々となり、甚大な被害を九州地方などにもたらして…あぁなんて呪われた令和二年なのでしょう。令和の文字に込められた想いはいったい何処へ…とやり場のない焦燥感が募る文月であります。そしてその今月も既に半ばとなりました。

白南風のころ

それでも白南風が近づくころになると件の " らっきょ " も漬けあがり、どれどれひとつ…とお試しに食してみれば見事なお味。やったね~っ!やっぱりボクは天才っ!と独り小躍りしてはみるのでありますが、よく考えてもみればラッキョを丹精込めて栽培したのは鳴門・大毛島の農民であり、また漬け込み液を作ったのは広島の調味料メーカーさんなのでありまして、オマエはな~んにもやってねーじゃん…ってことなのですよ。はいはいそうです、ヒト様のおチカラ添えでここまでやってこれました、感謝いたします…てなもんです。

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ラッキョとドライカレー   Nippon Kogaku NIKKOR-S Auto 2/50  SONY α7

某日の昼食にドライカレーを作って食しました。
ドライカレーはカレー風味に全体を炒めてしまうものと、ターメリックやバターを効かせたゴハンにカレーミートソースをかけたものの二つがありますけれど、今回は前者のほうであります。
小ジャレたカフェなんぞではもう少し気の利いた副菜を添えたワンプレートにしたり、ポーチドエッグ(一流料理人は温泉タマゴは使わない)をトッピングしたりするのでしょうけれど、ガサガサとした昼めしタイムに慣れ切ったエロおやぢはひたすらクイックさとボリュームを重視したセッティングで臨むわけですな。
それでもピクルスのひとつやふたつ…と添えてみたのがこの " らっきょ " です。あぁ美味い。ほぼ一年分ありますからね、安心して日々の箸休めにいただきましょうか、精神も肉体もドロドロになっているエロおやぢの健康のためにも。





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庭風景  文月の桔梗


衣擦れの 遠き夢見し 送り梅雨

庭風景 文月の桔梗   Nikon Ai-S Micro-NIKKOR 4/105  SONY α7

 
 
 
 
 


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f:id:artfoods:20081202142609j:plain:leftたかみさま
みずみずしい感性が溢れる句ですね、静謐で秘めやか…そして枯れることのない愛をも示唆するその美しい言葉たち…感銘を受けます。返し句というものを生まれて初めていただいたものですから、とても嬉しくまた新鮮な思いです。ありがとうございました。

「令和」の字義にはそういったものも含まれているのですねぇ。見えない波に漂い吹き寄せられる人生…それでも必死にそれを全うしなくてはならないんですから。